
小さい子には欠かせない仕上げ磨き。親として上手にやるためのコツを知りたいですよね。今回は中目黒コヤス歯科の院長で、ラッパーDr.COYASSとしても活躍する歯学博士の小安正洋先生にコツを伺いました!
子どもの口の中で汚れが残りがちな場所は2カ所あります。
一つは歯の間、隣接面です。ここは大人でも汚れがたまりやすい所。当たり前ですが丁寧に磨くようにしてください。そしてもう一つが奥歯の溝。ここは大人の場合、普通に磨けば比較的ちゃんと汚れが落ちるのですが、子どもはほっぺたが邪魔するので上手に磨けずに汚れが残りがちです。もっとも虫歯になりやすいところなので、より丁寧に磨きましょう。
また、磨くときには歯ブラシを持った手の小指の付け根の辺りを子どもの口元につけると子どもが嫌がって動いても一緒に動かすことが出来るので、離さないように磨くことができます。ぜひ試してみてください。
最近は予防歯科が重要であることが知られるようになっていますが、歯磨きという意味でそのカギを握るのは歯医者ではなく、歯科衛生士さんです。
我々歯科医師の仕事は、当たり前ですが、悪くなった歯を治すこと。一方で歯科衛生士さんは治療の時は我々を支える存在でもありますが、歯のメンテナンスのプロでもあります。
歯科衛生士さんに歯の磨き方を尋ねたら、ひとりひとりの歯並びや口の中の特徴に合わせた最適な磨き方を教えてくれます。
保育園などいろいろなところで歯の磨き方の指導はしていますが、全員に合うものとは限らないので、自己流の磨き方は卒業して、歯科衛生士さんを頼ってみてください。