
SNSを活用してたくさんのフォロワーに子育てぶりを発信する“子育てインスタグラマー”そこにはいったいどんな思いがあるのでしょうか?今回は、1歳の息子「はるぴと」くんの日常をアテレコ動画で投稿し、7万人を越えるフォロワーを持つ「はるぴとぐらむ」の“はるぴとママ”と“はるぴとパパ”にお話を伺いました。
―そもそも、子育てアカウントを開設したきっかけは?
はるぴとママ:
昔からSNSでの発信を活発にしていたわけではなかったです。自分のアカウントは持っていましたがほとんど更新していなくて、他の人のアカウントを見ることの方が多かったです。
妊娠中、身体的に辛い時期もあったのですが、そういうときに支えになったのが、先輩ママが発信している子育てアカウントでした。生まれたらこんなにかわいいんだ、とか、楽しそうだなとか、そういうものを見ていたから辛い時期を乗り越えられたと思います。育児グッズなども参考にさせてもらいました。
生まれたばかりのころは、まだ漠然とした憧れがあったくらいでしたが、そのうち自分でもやってみようかなと思うようになって、アカウント自体は妊娠中にオープンしていましたが、生後2ヶ月くらいから毎日更新するようになりました。動画の編集などは完全に独学です。
―はるぴとパパには相談しましたか?
しました。夫はPR会社に勤務していて美容系などのインスタグラマーとも接点があったので特に反対されることもなく、後押ししてくれました。毎日更新した方がフォロワーが増える、などアドバイスもしてくれました。
段々フォロワーが増えていくと楽しくなっていきました。4ヶ月くらい経ってフォロワーが1万人を越えた辺りから増え方が変わりました。まったく接点がなかった方もフォローしてくれるようになって。発信すること自体も今はとても楽しいです。
―今の生活サイクルは?
6月に職場復帰して、平日は朝保育園に送って仕事へ行き、夕方5時にはお迎えをして21時には寝かせる感じです。インスタの動画を編集したりするのはその後、自分が寝るまでの間です。遅いときは12時くらいになることもあります。
―はるぴとくんを多くの人が観ていることに抵抗はないですか?
街を歩いていると「もしかしてはるぴとくんですか?」と声をかけられるようになって、影響力にはビックリしています。まだ小さいから本人に確認してインスタに載せているわけではないので、そこはちょっとどうかな?と思うことはあります。
たまに「かわいくないですよ」とか否定的なメッセージが来ることもありますが、夫婦で話してあまり気にしないようにしています。
―はるぴとママがインスタをしていることでパパには何か支障はありますか?
はるぴとパパ:
ないですね。自分も妻がインスタのことをやっている間に好きなことができるし、特に困るようなことはありません。あれ?静かだな、と思ったら動画の編集をしていたり。自分がPRの仕事をしていることもあって、インスタをやること自体も、ちょっとやってみたかったことなんです。でも、自分はそんな時間もないし、と思ったらちょうど育休中の妻がいたので、という感じです。
子どもの顔が出ていることを心配する人もいるけど、今もこれからも、もっと個が出ていって表現をしていかないといけない時代だと思います。SNSも発達する中では、隠す方が難しい。であれば、ちゃんとやり方を知って、ルールを守った上で、時代の流れに合わせてどう動いていくか?その方が大事だと感じています。
―はるぴとパパとしてはこれからどうしていきたいと思っていますか?
妻もはるぴとも好きなことをやればいいと思います。そしてもしやめたくなったらやめればいい。仕事でも部下がやりたいことを止めることはありませんし、そういう性格なんですよね。明確にこうしていきたいというビジョンは今のところ特になくて、その時に合わせて動いていくことができればいいと思っています。
インタビューを終えて
肩の力が抜けた自然体でインタビューを受けてくれたはるぴとくんのパパとママ。時代の変化にしなやかに対応しながらも、前向きに進んでいる姿は非常に好感が持てました。二人が作る世界観が人気を博するのもこういった人柄が伝わっているのかもしれません。
はるぴとぐらむ