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子どもの絵、どうやってほめたらいい??

子どもって本当に絵を描くのが好きですよね? でも、コレって何を書いているんだろう? でも、子どもは「ほめて!」と言わんばかりにこっちを見ている。大阪教育大学教育学部准教授の小崎先生、こういう時はどうしたらいいんですか?

子どもって本当に絵を描くのが好きですよね? でも、コレって何を書いているんだろう? でも、子どもは「ほめて!」と言わんばかりにこっちを見ている。大阪教育大学教育学部准教授の小崎先生、こういう時はどうしたらいいんですか?

相談

「パパみてー」と息子が自分の書いた絵を、見せつけてくるのですが、一体何を描いているのかもさっぱりわかりません。どのように反応すればよいのでしょうか?
どのようにほめたらよいのかわかりません。

回答

子どもは全員芸術家である

子どもたちの創作意欲は無限大です。

「自分の思いを表したい!」
「自分の思うもの描きたい!作りたい!」

これらの思いは、人間本来の欲求の一つだと彼らを見ているとよくわかります。芸術のセンスの有無や上手い下手とかではなく、自分自身の内面にあるものを外に表出したいということだと思います。そのパワーや思いは本当に強烈なものであり、また力強い形となります。

永遠と広告の裏に「○」を描き続けていく姿や、真剣に訳のわからない線や形を重ね続けること、また文字なのかミミズなのかよくわからない手紙を書き続けること、そんな姿を目にしたことあると思います。これら全てが彼らの強烈な作品なのです。

パパたちもきっと幼い頃は、そのようなすごいパワーや欲求があったのだと思います。成長とともに、だんだんと他のものに置き換わっていったり、忘れ去られたりしていったのでしょう。

だから子どもたちは全員が、とても素敵な芸術家なんです。作品の良し悪しではなく、一人一人がとてつもない表現のパワーを持ったアーティストなんです。まずはこのことを覚えておきましょう。

その上で彼らの作品や作り出したものを見てください。

Don’t think! Feel!

相談してくれたパパはきっと頭で考えて、その作品の良し悪しや出来あるいはメッセージ性を読み取ろうとしているのではないでしょうか。そんなことは二の次です。現代アートや様々な有名な絵画を見る時に、その絵画のすべてを理解して鑑賞しますか?そんなことはしないし、またできないと思います。その絵に対する感動の一つは、自分の思いや想像の上をいく作家の感性に触れることなのではないでしょうか。

子どもたちの絵も同じです。

大人はついつい自分の見方や価値観、常識や正義で子どもを測ります。そこに当てはまっているかどうかで、その子どもの評価をします。そのこと自体を否定はしません。しかし、子どもたちはいつもすべて、大人より劣った存在なのでしょうか。子どもたちの描いた絵を見ればわかります。そこに溢れる躍動感や、思いやメッセージのダイレクトさは、大人には到底描くことができないものなのです。

だからパパには、思いっきり子どもの描く絵や作品を認めてあげて欲しいと思います。それは単に「すごいねー」と単調にほめることだけではありません。一人のアーティストが何に感化され、どんな感動を表現しようとしたのかを、尋ねまた認めていくことが大切です。描いた人と同じぐらい、それを認めることはアートな活動なのです。

全ては二度と描けない作品なのです

パパにとってあまりプレッシャーになってもいけませんが、子どもの絵や作品をほめていく幾つかのポイントです。

  • 子どもが一番何を表現したかったのかを考える
  • 子どもの工夫や努力した点を認める
  • パパが一番いいと思ったところを伝える
  • 全体と細部二つの視点で作品を眺める
  • 作品を使って遊んだり、ストーリーを発展させる

こんな感じで、子どもたちとその作品自体を、もう一度楽しむようにして欲しいですね。

子どもがどこにこだわっているかは、パッと見てわかることもあります。例えば、虫を描いたとき、足だけ細かく描かれていたりすることもあります。一方で、パッと見ではどこにこだわっているかわからなくても、描いている時に、やたら時間をかけているところがあれば、そこがこだわっているポイントだったり。ぜひ、描いている時も目を離さないでいてください。

子ども達の成長は、決して直線的なものではありません。デコボコしながら、気がつけば色々なことができていくのです。そしてその成長の過程で、置いていくものや忘れていくものもたくさんあります。

3歳の時の絵は3歳でしか描けません。4歳になるとまた違ったものになります。そしてその時には、3歳と同じ絵を描くことはできません。面白いですね。

そのように考えると子ども達の活動の全ては、その時その時一瞬の輝きを持つものなのです。パパはそんな素敵な姿を認めてあげて、その一つ一つの作品を大切にしてあげましょう。