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パパはどうして娘に甘くなってしまうのか??

子どもをしっかりした子に育てたい!そう思って厳しくしたいと考えていても天使のような微笑みについつい許してしまったり。いったいなぜ子どもに甘くなってしまうのでしょうか?アドラー式子育ての熊野英一さんに教えていただきました!

子どもをしっかりした子に育てたい!そう思って厳しくしたいと考えていても天使のような微笑みについつい許してしまったり。いったいなぜ子どもに甘くなってしまうのでしょうか?アドラー式子育ての熊野英一さんに教えていただきました!

相談

4歳の娘を持つ父親です。正直、かわいくて仕方がありません。自分でも自覚していますが、娘についつい甘くなってしまい、妻から冷たい視線を浴びることもしばしば。甘くなってしまうのはやっぱり良くないでしょうか?

回答

 パパが娘に甘くなってしまうのは、ある意味仕方ないこと

親であれば、性別を問わず子どもはカワイイと感じるはずですが、特に娘に対してデレデレになってしまうパパって本当に多いんじゃないでしょうか。パパにとっての息子や、ママにとっての娘というように、子どもが自分と同性の場合には、どうしても自分の経験をより強く投影してしまうところがあるようです。「自分はできたのにこの子ができないのはなぜ?」というように。

反対に、パパにとっての娘や、ママにとっての息子のように、異性の場合は比較的フラットに接することができたり、相手をより良く理解しようと努めたり、相手を受け入れようとするかもしれません。

つまり、パパでもママでも、同性の子どもに比べると、異性の子どもにより甘くなってしまうように見えるのは、ある意味、仕方のないこととも言えそうです。

愛情なのか?甘やかしなのか?

ただ、だからといって甘やかしていい、というわけではありません。

子育てにおいて、答えが見つからない時、迷ってしまう時はたくさんあります。そんな時は「子育ての最終ゴールって、なんだっけ?」と、本質的な問いに立ち返ってみましょう。

子どもが成人した際に「あー、ここまで来たな。もう、子離れ、親離れできるな!」と思えるか、どうか?その判断するための軸は、子どもが“自立しているか?”という一点に尽きるでしょう。

子どもを“愛する”ことは、“子どもの自立を支援する”上で、最も大切な土台になるものです。子どもを“条件つきで信用する”のではなく、“無条件で信頼する”と、言い換えることもできるでしょう。“無償の愛”とか“Unconditional Love”と言ったりもしますね。

親の期待に子どもが応えた時だけ、愛情を与えるのではなく、仮に子どもが失敗したり、ウソをついたり、約束を破ったり、こちらの期待に背くような行いをしても、もう一度、未熟でこれから発展していく子どもを信じて、見守って、ありのままの我が子を受け止める、という関わりです。この辛抱強い関わりが、子どもの自己肯定感を育み、子どもが自分の力で自立的に行動しよう、という勇気を与えるのです。

一方、子どもからの要求を無尽蔵に受け入れたり、子どもの不適切な行動を見逃したり、あるいは、家族や社会のルールを守ることを子どもに理解させることを怠ったりすることが、子どもを“甘やかす”親の、典型的な関わり方です。これは“子どもの自立の足を引っ張る”関わりであると言えるのではないでしょうか?

では、どんな時に“愛する”ではなく“甘やかし”になってしまうのか?

もしかしたら“子どもを愛する”ことよりも、“子どもに好かれたい”とか“子どもに嫌われたくない”と言う自己中心的な気持ちが優先してしまっているのかもしれません。

まずは娘と話してみよう

では、 “ついつい、甘やかしたくなってしまう”気持ちを抑えるために、どうしたら良いのでしょうか?

4歳の女の子って、私たちが想像する以上に頭の中は大人で、微妙な心の機敏も理解できる能力を持っているものです。ここは、彼女を子ども扱いせず、一人の立派な人間として、素直にパパの気持ちを伝えてみてください。

「パパは今まで、君のことを愛するあまり、嫌われたくないって言う気持ちが出てきて、ついつい、甘やかしちゃうことが多かったみたい。でも、もう4歳になった君を、いつまでも赤ちゃんみたいに思うのは、失礼かもな、って思ったんだ。これからは、毎日ご機嫌に過ごせるように、お手伝いしていきたいんだけど、どう?」と、いうようなイメージです。

娘さんが「オッケー!」と合意してくれたら、早速、生活面のルールを決めてみましょう。例えば、「思い通りにならない時は、泣かずに言葉で伝えるようにしよう」とか「テレビやゲーム、遊びの時間を決めて守ろう」とか「寝る前に必ず歯磨きをしよう」といった、これまで守って欲しくても、ついつい、なおざりになってしまっていたようなことです。

一つずつで良いので、取り組んでみてください。自分の成長を手助けしてくれるパパのことを、嫌いになる子どもは、いませんよ。