
しゃべり始めたばかりの子どもの言葉は解釈が難しいもの。果たして、いつも娘と過ごしているマンガ家で兼業主夫の劔樹人さんはしっかり理解することができるのでしょうか?
娘も3歳になり、かなり言葉を使えるようになってきた。
とはいえ、まだまだ聞き取りには専門的な知識が必要とされるレベルである。
これは「マスク」と言いたいのである。
これはiPadでYouTubeがみたいということである。スマホよりも大きいからだ。
そんなうちの娘の言語を一番理解しているのは、おそらく最も一緒にいる時間の長い私のはずである。
そんな自信が確信的になった出来事が先日あった。
最近娘は、お風呂用のクレヨンでお風呂の壁に絵を描く遊びがお気に入りである。
まだ自分はうまく描けないので、もっぱら親に描いて欲しいと言ってくる。
「かめさんを描いて欲しい」
「アンパンマンを描いて欲しい」
「モンスターズ・インクのマイクとサリーを描いて欲しい」
「三匹のこぶたを描いて欲しい」
「ありのまま(『アナと雪の女王』のこと)を描いて欲しい」
「パパとママとおばあちゃんとおじいちゃんを描いて欲しい」
一応、私も妻も絵を描く仕事をしているので、とんでもないものを描くことはない。
それなりのリクエストには応えられる。
特に妻の絵には私も感心させられるので、私も負けないように、娘の好きなキャラクターは特徴を覚えるようにしている。
そんなある時、ちょっと難しいリクエストがあった。
何のことだろう。
「パパも~ママも~びくりしてるの」
よくわからないが、私は直感を頼りに描いてみた。
スマホの充電がなくなって、親子3人でびっくりしているところ!
こんなシチュエーション、経験あるわけではないが・・・
娘は喜んだ!
どうやらこれが正しかったようだ。
絶対に他の人には意味がわからないと思う。
それが、日々を一緒に過ごしていると、意外と通じ合うものだなあとしみじみ思ったのであった。