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本当に傷口は消毒しないでいいの??

子どもの頃、すり傷や切り傷を負ったらまずは消毒、と教えられてきたパパやママが多いと思います。でも、最近では「傷口は消毒しないでいい」という話を耳にすることが増えています。これって本当にその方がいいのでしょうか?『祖父母手帳』や『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』の著者で小児科専門医の森戸やすみさんに教えていただきました。

子どもの頃、すり傷や切り傷を負ったらまずは消毒、と教えられてきたパパやママが多いと思います。でも、最近では「傷口は消毒しないでいい」という話を耳にすることが増えています。これって本当にその方がいいのでしょうか?『祖父母手帳』や『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』の著者で小児科専門医の森戸やすみさんに教えていただきました。

消毒せずに密閉すること

ケガをしたとき、にじむ程度の出血だった場合は、砂や土などの汚れを洗い流して家庭用の創傷パッドを貼るようにしてください。このとき消毒をする必要はありません。
その理由は、消毒薬が皮膚の組織を痛めるからです。皮膚の自分で治る力を邪魔してかえって治るのに時間がかかります。

出血している場合は、洗ったあときれいな布などで傷口を押さえて10分程度圧迫して止血をしましょう。このとき、出血している部分を心臓よりも高くするようにしてください。また、途中で傷を見たりしないで、押さえ続けるようにすることがポイントになります。すぐに圧迫をやめるとせっかく血が止まりかけているところから再び出血してしまうので、圧迫し続けてください。

その後は、洗うなどして傷口から汚れをとり、家庭用の創傷パッドを貼ってください。かつては、傷口は乾燥させた方がいいと考えられてきましたが、傷から出てくる浸出液が治療を促すので、乾かすよりも密閉した方がいいということがわかっています。

ただ、腫れたり、痛みが強くなったり、出血が止まらない場合は、外科や整形外科、形成外科など医療機関を受診してください。

迷わず医療機関に行った方がいいケースもあります

植物や錆びた釘などが刺さったときは、傷がそれほど大きくなくても必ず外科を受診してください。

この場合、キレイに洗ったとしても破傷風などの細菌感染を防ぎきれない可能性があるからです。医療機関に行くと傷口を洗ってくれるだけでなく、抗菌薬を処方されることがあります。

破傷風を防ぐための四種混合ワクチンという予防接種があります。生後3ヶ月から4回接種する必要がありますが、これを接種し忘れていたり、接種したかどうかわからない、または接種が3回未満の場合はワクチンを打つこともあります。

また、動物に噛まれたり、ひっかかれて傷が出来た時も外科へ行ってください。こちらも破傷風や猫ひっかき病、パスツレラ症、狂犬病などの感染症のリスクがあるからです。

子どもはどんなに注意をしていても転んだり、ぶつけたりしてケガをすることが少なくありません。そんな時に落ち着いて対応するためにも事前に正しい知識を得ておきましょう。