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子どもと避難した時の問題はヒマ?~親子で確認したい防災豆知識②~

地震や台風などの災害への備えは出来ていますか?子どもを育てていると心配ですよね。では、普段からどんな備えをしておけばいいのでしょうか? 2011年に宮城県で東日本大震災を被災したことをきっかけに防災士の資格をとった、3児のママで防災イラストレーターのアベナオミさんが提案する日常的な備えを紹介していきます。

地震や台風などの災害への備えは出来ていますか?子どもを育てていると心配ですよね。では、普段からどんな備えをしておけばいいのでしょうか? 2011年に宮城県で東日本大震災を被災したことをきっかけに防災士の資格をとった、3児のママで防災イラストレーターのアベナオミさんが提案する日常的な備えを紹介していきます。

防災イラストレーターのアベナオミです!
宮城県生まれ宮城県育ち。
現在は、小学生の長男、4歳の次男、そして1歳の長女を子育て中です。

2011年3月11日。東日本大震災の時は、長男がまだ1歳7ヶ月。
私は車の運転中。夫は海の近くの会社。長男は保育園でした。

震災発生直前のこと。
空が一面・・・雀!カラス!白鳥!鳥!鳥!鳥!
それにびっくりして見とれていたら「ずどーーーーーん」と
爆発音のような地鳴りが聞こえ揺れ始めました。

一度揺れが収まりかけましたが、また海の方向から「ドドドドドドド!」と
地鳴りが聞こえ、さらにすごい揺れに見舞われました。
3分間以上の揺れに「これは地震なの?ミサイルが落ちた?この世の終わり?」と思うほど。

真っ先に子どもを迎えにいきましたが、夫と連絡が取れず、心配のあまり海の近くの夫の勤務先に向かってしまった私。
夫と会うことはできず、自宅に帰りましたが停電で真っ暗。
かろうじてあったランタン一つの明かりだけで過ごしました。

灯油はあるのに、ファンヒーターは使えない。
もちろんエアコンも使えない。テレビも見られず情報もない。
一体なにが起こったのかわからないまま、コートを着たまま布団に入りました。

夫の会社は津波の被害にあいましたが、夫は幸い避難しており、深夜に帰宅しました。

翌日、断水・停電した自宅で「避難をするかどうか」の夫婦会議をしました。
夫は避難所へ行こうと言いましたが、食物アレルギーの他にハウスダストアレルギーのある長男を避難所に連れて行くか否かを話し合い、長男の健康を一番に考え自宅避難に決めました。

我が家はライフラインこそ止まっていましたが、ガスはプロパンだったので使用可能。
一番難儀だったのは「トイレ」です。
流れないトイレを流すために川で水を汲んできたり、洗い物ででた排水をためて1日1回だけトイレを流していました。
トイレが流れないストレスは夫婦関係がギスギスするくらい強く・・・、もしも、もう少し大きな子どもがいたらトイレ問題はもっと深刻だったと思います。今思えば非常用トイレがしっかりあればよかったと思います。

わが家は自宅避難にしましたが、今回は震災の時だけでなく、台風や水害など様々な時にお世話になるかもしれない避難所について、考えていきましょう。

避難所に行くときに持って行った方がいい物

震災の翌日から3日間、近所の公園では町内会の給水所が開設され、夕方には赤ちゃんがいる家庭用にお湯も配布されました。
最寄りの避難所には情報を求めて毎日通いましたが、廊下や玄関ロビーまで避難者で溢れていました。
冷たい床にダンボールやビニールシートを敷き、皆配布されたクラッカーや朝刊を持っていました。

東日本大震災の時、避難所は2種類ありました。
津波で被災した地域の避難所と津波で被災のなかった地域の避難所。

津波被災の地域の避難所は、津波で自宅などに戻れなくなった方がほとんどで、
避難所に滞在する日数も多く、多くの方は仮設住宅が整備されるまで避難所で生活をしました。

津波被災の無い内陸の地域では「ライフラインがないから」「自宅が散らかってて寝るところがない」などの理由で来ている方が多かったです。多くの人はライフラインの復旧とともに避難所を後にするので、滞在日数は短かったと思います。

仙台市の中心部では避難所に人が溢れ、「免震耐震マンションの住民は自宅避難を」と避難所に入れないケースもありました。

さて、子どもを連れて避難所に行かざるを得ない状況になった時、困るのはどんなことでしょうか?

防寒具や着替えなどはもちろんですが、可能な限り食料やお菓子、水を持参しましょう。基本的にはママバッグの大きい版。外出時に必要なグッズを多めに持って行く感覚です。

発災直後は物資も届きませんので、数日は持参した荷物でやりくりできるように用意をしましょう。お気に入りのブランケットやぬいぐるみがあれば持って行くと安心です。

子どもにとって最大の敵は?

避難所という空間は、大人にとってはプライバシーがなかったり、ストレスになることもたくさんありますが、状況を考えれば仕方ないと思える部分もあります。
しかし、状況が理解できない子どもにとってはなかなか難しいところ。
周りの人のことを考えることもできません。

そんな子どもたちにとって最大のストレスになるのが「ヒマ」であること。

遊びたいのに遊べない、なのに時間はたくさんある。そんな状況がストレスになってしまいます。しかも、そんな状況で騒ぎ出した子どもに対して、余裕がないと怒ってしまったり、それでまた子どもが泣いてしまったり、もう負のスパイラルです。

そんなときには子どもたちになじみのあるおもちゃやゲームがあると少しは軽減されます。

多くの人が避難している場所には、子どもの声が気にならない人もいれば、気になる人もいます。なるべく静かに過ごせるように音の鳴らないおもちゃやゲームを持っていくことをオススメします。

また避難所だけが避難場所ではありません。親戚の家に避難したり、自宅の敷地でテント生活をするケースもあります。また、すぐに被災地ではないところにアパートを借りて引っ越す人もいました。

事前にいろいろな選択肢を考えておくことも、大切です。