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プロレスごっこで大きくなった長男は中1で189cm~蝶野正洋インタビュー【Part2】

プロレスラーとして一世を風靡し、バラエティでも活躍する“黒のカリスマ”蝶野正洋さん。私生活では中1の長男と小4の長女のパパでもあります。(第1弾はコチラ)怖いイメージがある蝶野さんの子どもたちとの遊び方とは!?そして、今、新たに挑戦しているYouTubeについてお話を伺いました!

プロレスラーとして一世を風靡し、バラエティでも活躍する“黒のカリスマ”蝶野正洋さん。私生活では中1の長男と小4の長女のパパでもあります。(第1弾はコチラ)怖いイメージがある蝶野さんの子どもたちとの遊び方とは!?そして、今、新たに挑戦しているYouTubeについてお話を伺いました!

困っている人を助けてあげなさい

―お子さんたちとはどんな遊びをしてきたんですか?

長男とはプロレスごっこをしてましたね。

保育園の頃かな、同級生を遊ぶときに本気でじゃれあうことができなくて本人が悩んでいたみたいなんだよね。とにかく体が大きくて頭一つ抜けている。もはや先生みたいな存在だったみたい。だから、家に帰ってきたらオレを相手に全力でプロレスごっこをしてストレスを発散させてあげました。

―そんなに大きいんですか?

今、中1だけど、もう189cmある。多分、2mくらいいくんじゃないかな(笑)。

―大きい!でも、全力を出せないなんて、優しいんですね。

そう。ずっと「困っている人は助けてあげなさい」って教えてきたけど、それを守っている。絶対にいじめたりはしないし、無駄に力を使うことはありません。今は柔道を頑張ってますね。

実はこの考え方はオレの母親、そして妻もまたその考えが基本にしていて、あとで考えるとそこに惹かれたのかなと思う。困っている人を助けるというのは今も大切にしていることだね。

―一方、娘さんとはプロレスごっこをするわけにはいかないと思いますが、どんなことを一緒にしているんですか?

長女が一番好きなのはショッピング。妻と同じ。だから、よく一緒に100均ショップに行ってお買い物をしてますよ。

―どんなものを買うんですか?

文具とか折り紙とかもういろいろ。それでいて捨てないからモノが増えて困ってる(笑)。長女は今クラブ活動もそういうのに入っているんだけど、絵を描いたり、何かを作ったりするのが大好きなんですよ。

もともと妻ももの作りが好きで、オレの衣装も作ってくれたし、そのために今も夫婦でアパレルブランドをやっている。そういう妻に似たのかもしれないね。

―子どもたちは蝶野さんのプロレスの試合とかは見ないんですか?

オレの前では見ないね。もしかしたら友達とかと見ているのかもしれないけど。

長男は一緒にテレビに出たりして「I am CHONO!」とかやってくれたこともあるけど、意外とオレがテレビに出ていることとか嫌がるんだよね。恥ずかしいのかもしれないけど。長男が小学生くらいの頃は、ちょうどオレが子ども番組に出ていて、それでいろいろ言われたのかもしれない。

だから、今度はYouTubeに出て行ってやろうと思ったんだよね。

―・・・どういうことですか?

もう、今子どもたちはYouTubeばっかり見ている。もちろんYouTubeが悪いわけじゃなくて、普通に暮らしていたら見られないものを見たり、勉強にも使えるから、そういう風に使って欲しいとは思うんだけど、なかなかそうはいかない。

面白いから際限なく見ちゃうんだよね。そこにオレが出ていったら「なんだよ~パパ出てきたよ~」って少しはYouTubeから距離をもってくれるかなと。

―そんな理由だったんですか?

まあ、それだけじゃないけどね。

子どもたちのことを見ていて、本当に今の子どもたちはYouTubeが好きで、影響力があることを実感した。だから、子どもたちとか幅広い人に伝えるためにはYouTubeを使うという手段はアリだなと思ったんだよ。

パパたちにも知って欲しい地域防災の大切さと命を守る救急救命

―蝶野さんがYouTubeなどを通じて、今伝えたいことはなんですか?

消防を中心とした地域防災と救急救命の啓蒙。これがなかなか伝わっていない。
特に家族を守るために必要なことだから、パパたちに知ってもらいたいことだね。

―なぜ、それを伝えたいと思ったんですか?

新日本プロレスという団体から独立したときに、改めて周りを見て、社会活動にも興味を持ったんだけど、その時に知ったのがAEDの使い方など救急救命に必要な大事な知識がまだまだ広く知られていないということ。

自分自身も講習を受けて、その大切さを実感したからこそ、オレがそれを広めるためにサポートしようと思った。

もうひとつは、東日本大震災で被災地にボランティアに行ったり、いろいろな活動をしている中で知った地域防災のこと。例えば、自分たちが住んでいるところにある救急車の数ってあまり知らないと思う。オレが住んでいる横浜市都筑区は21万人いるのに救急車は3台しかない。何か災害があったときになかなか救急車が来ないとします。そういう時には現状を知らないと、なんで救急車が来てくれないんだ!となっちゃう。

防災は地域と密接で、特徴によって全然違う。昼と夜でも違う。もっと細かく言うと同じ町内でも違う。だから大切なのが「自助」のための知識を持つこと。自分でハザードマップを見てしっかりと知っておかないと、自分で考えることもできない。

警察、消防、自治体、みんなそれぞれ頑張っているけど、それだけじゃできないこともあって、やっぱり一個人がちゃんと準備しておくことが基本なんですよね。

あとは全国に84万人いる消防団の人たちのことも多くの人に知ってもらいたい。消防署の人たちだけでなく、普通の人たちがボランティアでやっている消防団。震災の時にも亡くなった消防団員もいるけど、彼らは普段、自分の家庭の時間も使って活動しているわけで、それはとてもすごいことだと思う。 こういうのって、災害とかが起きたときにはじめてありがたいと思うけど、何も起きていないときは集まって訓練して、親交を深めるために飲んだりしているのが実は大事なことだとは伝わりづらい。

でも、何かあったときのために頑張っている人たちがいて、その人たちに頼るだけでなく一人一人が考えることの大切さ。それを伝えるために自分が啓発という部分で役に立てればと思っているし、そこに使命感を感じて、今は活動していこうと思っている。

防災は救急の話を熱く語る時の蝶野さんから伝わってくる強い思い。その表情は家族の話をするときとももちろん違いますが、リング上のそれともまた違う真剣さがあります。これもまた蝶野さんが大切にしてきた「困っている人を助ける」という信念に通じるものなのだと思います。これまでもジャンルの枠を超えて活躍してきた蝶野さんですが、YouTubeをはじめさらに活動の幅を広げていくということなので、注目していきたいと思います。

『蝶野正洋 自伝‐I am CHONO‐』(竹書房刊)
定価:本体2100円+税/四六判ソフトカバー・総340P
すべてを語る”時は来た!”「黒のカリスマ」初自伝