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保存料不要!栄養そのまま!冷凍食品のいいところとは

保存もきくし、調理も手軽!忙しい毎日の食事作りで強い味方になってくれる冷凍食品。人によっては手作りをしないとなんとなく罪悪感にさいなまれてしまうところもあるかもしれませんが、実は冷凍食品にはいいところがたくさんあるようなのです! 今回は冷凍食品の報道に携わって38年になる冷凍食品ジャーナリストの山本純子さんに冷凍食品についていろいろ教えていただきました!

保存もきくし、調理も手軽!忙しい毎日の食事作りで強い味方になってくれる冷凍食品。人によっては手作りをしないとなんとなく罪悪感にさいなまれてしまうところもあるかもしれませんが、実は冷凍食品にはいいところがたくさんあるようなのです! 今回は冷凍食品の報道に携わって38年になる冷凍食品ジャーナリストの山本純子さんに冷凍食品についていろいろ教えていただきました!

凍っているからこそのメリットがたくさんある

―冷凍食品のいいところはなんですか?

そもそも冷凍食品は、当たり前のことですが、凍っています。
たくさんのメリットがある冷凍食品ですが、最大のメリットは「腐らない」ことです。

冷凍食品は、生産・貯蔵・輸送・配送・販売まですべての段階で一貫して−18℃以下に温度を保つように管理されています。

その−18℃以下の低温下では、腐敗や食中毒の原因となる細菌が活動できないので食品は腐りません。そう、腐らない食品だから、冷凍食品には保存料が要らないのです。

また、賞味期限が長いこともメリットですよね。商品によって違いますが、通常約1年間(長いものは約2年)。これだけ保存できると、販売し切れない間に悪くなってしまうことも減るので、ロスが出にくい食品であり、廃棄が少ない分エコフレンドリーな食品ともいえます。

そして、最近はとにかくいろいろな種類の冷凍食品があると感じませんか?メーカーの技術開発が進んで、今や素材から調理食品まで何でもあります。品質レベルも以前に比べて格段に進化しています。今まで冷凍できなかったもの、例えば食感のなめらかな豆腐も実現するなど、商品のバリエーションが広がっています。

−30℃以下の低温で食品を早く凍らせる急速凍結では、食品組織中の水分が細かな氷結晶になるので、組織を壊さず凍結状態にできます。組織が壊れていないということは、味わい、栄養がそのままということ。解凍・調理をうまくすることで、元の状態に限りなく近づけることができるのです。

また、凍らせる前には、食材を洗う、切る、加熱するなどの前処理を行っているので、商品になった段階では可食部分だけになっています。これは家で調理をする時に出る生ごみがゼロになるというメリットもあるのです。また、食品を使い切れず腐らせて無駄にしてしまった経験がある方も多いと思いますが、腐らない冷凍食品は、家庭内の食品ロスを減らしてくれます。

価格が安定しているということもうれしいところです。例えば生鮮野菜の場合、収穫状況によって日々値段が変わりますが、野菜が旬で一番美味しく、価格も一番安い時期のものを原料に作ることができる冷凍野菜の場合はそれがありません。一年中価格が安定していて、いつでも手軽に旬が味わえるというのは本当にありがたいですよね。

しっかり密閉!再凍結はNG!

―冷凍食品の使い方のコツはありますか?

スーパーではレジに行く前の最後に買い、お買い物のマイバッグは保冷バッグにしましょう。家庭の保冷剤かレジで無料提供してくれるドライアイスか氷を商品の上に置き(冷気は上から下に流れます)、できるだけ早く帰宅して、すぐ冷凍庫にしまってください。冷凍食品はコールドチェーン(低温管理温度徹底)によって成り立つシステムなのです。

先ほども言ったように冷凍食品の賞味期限は約1年のものが多いですが、家庭の冷凍庫の場合は頻繁に開け閉めをするので、庫内の温度変化が激しいと思ってください。なので目安としては賞味期限に限らず買ってから3ヶ月以内、できれば1~2ヶ月以内で使い切るようにするのがベストです。

小分けに使う場合は、裏面の調理方法を確認し、使う分を取り出したら、すぐ残りを密閉して冷凍庫に戻しましょう。密閉とは袋の中に空気をできるだけ入れないようにして、しっかり口を閉じることです。
冷凍庫内はできるだけたくさん入った状態がベストです。扉を開け閉めした時に隙間に温度が高い外気が入ることを防ぎますし、お互いを冷やして温度の上昇を防ぐという効果があります。

また、一度解凍したものを再び冷凍庫に入れて凍らせる再凍結はNGです。商品を製造するときの急速凍結とは違って食品組織中の水分の氷結晶が大きくなり、組織を壊してしまいます。これでは、解凍しても元の状態には戻りません。

解凍や調理は必ずパッケージ裏面の表示通りにしてください。レンジで表示通り加熱してみて解凍が不十分だと感じたら、10秒ずつ加熱を追加しながら様子を見てください。加熱をしすぎないよう注意しましょう。

特に冷凍野菜の場合に注意してほしいことは、加熱時間を短くすること。生鮮の野菜をゆでる感覚でやってしまうと、やわらかくなりすぎてしまいせっかくの栄養価も低下します。自然解凍でOKとしている商品以外、ほとんどの冷凍野菜の表示は「加熱してありません」と書いてありますが、これは、「調理のための加熱をしていない」という意味です。冷凍野菜は、急速凍結の前に一度「ブランチング」と呼ばれる下茹でをしています。これは意外に火が通っているので、感覚的には80%の下ゆで済み、残り20%くらいの加熱、と覚えておいてください。例えば、みそ汁の青菜に冷凍ほうれん草をと思ったら、味噌を入れてから最後に入れ、ほぐれたらそれで完成です。シャキッとした食感で召し上がれます。

どうですか?こうしてみると冷凍食品は本当にいいことがいっぱいあるんです。かつては、冷凍食品を使うと「手抜き」と揶揄されることもありましたが、冷凍食品は「手抜き」じゃなくて「手間抜き」なんです。メーカーが手間をかけている、凍っているだけの普通の食品と思ってください。

ちなみに、私も娘がいて、冷凍食品をたくさん使って育ててきましたが、小中高大学ほぼ皆勤賞で健康でした!
冷凍食品を使って浮いた時間で、ぜひ家族と楽しい時間を過ごしてください。