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子どもが家で勉強するために大切なこと

新型コロナウイルス感染拡大を防止するために家にいる時間が増えた子どもたち。いつもとは違う環境の中では勉強がはかどらないこともしばしば。そんなときに親としてはどんなことを心がけて、どのように接すればよいのでしょうか?今回は病院で長期入院などをしている子どもたちのために設置された「院内学級」に長年勤務している「病弱教育」のスペシャリスト、昭和大学大学院保健医療学研究科准教授の副島賢和さんにアドバイスを伺いました。

新型コロナウイルス感染拡大を防止するために家にいる時間が増えた子どもたち。いつもとは違う環境の中では勉強がはかどらないこともしばしば。そんなときに親としてはどんなことを心がけて、どのように接すればよいのでしょうか?今回は病院で長期入院などをしている子どもたちのために設置された「院内学級」に長年勤務している「病弱教育」のスペシャリスト、昭和大学大学院保健医療学研究科准教授の副島賢和さんにアドバイスを伺いました。

勉強は一人で出来なくて当たり前

長期の休校となると、子どもの勉強の心配をする人が多いと思います。学校に行けない分、遅れてしまうと心配していても、家ではあまり集中できなくてなかなか勉強が進まないということも多いのではないでしょうか。

多くの子どもたちは一人で勉強することが苦手です。小学校低学年までは特に。原因の一つとしては、学校で教えているのはあくまで勉強の内容であって、一人で勉強する方法についてはほとんど教えられる機会がないからです。

また、いつも学校で勉強するときは同級生たちがいて、その環境に慣れている。それとは違う一人という環境に変わったらすぐに対応するのも難しいですよね。

では、親が家庭教師のようにずっと横について教えなければいけないかというと、そうではありません。ただ、一緒にいるだけでいいんです。兄弟や姉妹がいる人は別の勉強をすればいいし、ママやパパは読書をしたり、パソコンで仕事をしていてもいい。集中して何かをしている姿はお手本にもなります。子どももその姿を見て学ぶこともあれば、わからないことがあったら聞くこともできるのです。

「見張り」と「バツ」はやめましょう

一緒にいてもやらない方がいいことがあります。それは子どもがちゃんと勉強をしているかを見張ること。これは大人も同じですよね。見張られている状況ではのびのび勉強はできないし、しかもたびたび叱られているような状況だと、わからないことがあっても聞くことができません。

できたこと、できることを意識するためにはプラスな声かけが必要です。ダメ出しをするのではなく「ここできてるじゃん、すごいね」「よくわかったね」「これあってるよ」などプラスなところに目を向けてあげることが、自己肯定感や意欲にも繋がり、自宅学習が長く続くポイントです。

自宅学習の課題では親が丸付けをすることもあると思いますが、僕は間違っている問題にもバツをつけません。四角く囲んでもう一度チャレンジしてみようと伝えます。一度目で出来た問題には一重丸、再チャレンジしてできたものには二重丸。できなかったことができたのだからすごいことです。間違っても、失敗してもいいんだよ、ということを伝えたいと考えています。

子どもたちは頑張っています!

いつもとは違う環境にいることは本当に大変です。今、親の目から見るとそう見えないこともあるかもしれませんが、子どもたちはとても頑張っています。休み時間や放課後になったら友達と走り回って遊ぶ。そうやって嫌なことを忘れることができるのが子どもたちの強みですが、今はそれができません。息抜きができない中で必死です。

時にはわがままを言ったり、幼く見える行動をとる子もいますし、突然「お腹が痛い」とか言ってくる子もいますが、それはストレスがたまっていて、甘えたいサインだったりすることもあります。それを「何言ってるの!」と叱ってしまうとよりストレスが溜まってしまうので、受けて止めてあげるようにしてください。

そして何より、そういうときに受け止められる余裕を親自身が持つことも大事です。子どもは大人のストレスを敏感に感じます。大人がピリピリしていたら子どもたちは安心できません。とはいっても大人たちパパやママも大変な状況の中で頑張っているのが今です。夫婦やパパ友ママ友など大人同士が協力し合ってストレスをできるだけ抑えるようにしてください。

いろいろなことに頑張っているパパやママ。
子どもも大切なのはわかりますが、まずは自分を大切にしてください。