
子どもにどんなおもちゃを与えるか?多くの親が悩むポイントだと思います。今回は日本生まれで今や世界20か国以上で愛される知育ブロック「LaQ」(ラキュー)を息子のために買ってきたもののパパ自身がハマって今では「LaQ名人」の称号まで獲得してしまった「とーたん」こと、田邊博之さんにお話を伺いました。
LaQを買ってきたのは、今(2020年4月現在)、高校1年生の息子が年長さんだった頃です。もちろんその時は、子どもにいいだろうと思って買ってきました。
LaQはパーツの種類が非常に少ないのが特徴です。板状のものは四角と三角の2種類。それをつなぐためのジョイントが5種類。基本は合計7種類です。何かを作ろうとしたとき、大きさや形がたくさんある他のブロックおもちゃに比べたら不便に感じることもあると思いますが、そこが魅力だと思っています。少ないからこそ考えることにつながると思います。
また、ジョイントには角度がついているものがあるので平面のパーツを組み合わせて立体を作ることができるのも魅力ですね。
買ってきたときは「これからの時代、自分で考える力をつけたほうがいい」と考えて一緒になって遊びました。LaQにも作り方のマニュアルもありますが、うちは自分たちでいろいろ考えながら作っていました。
そうすると「ここを繋げたらこんな風になるんだ!」「こうやったらこんな角度になるんだ!」など、親子で日々発見。それがとても楽しかったです。また、創造力や発想という面ではやっぱり子どもの方が自由だったりするので、対等に遊べるのもいいところだと感じています。
息子に対して、こうしてみれば?ああしてみれば?と具体的に教えるようなことはしませんでした。やはり自由なところが魅力だと思ったので。その代わりに自分が作ったスゴイものを見せるようにしていました。すごいと思ったら息子から聞いてくるのでその時は教えてあげます。
親子で共通の話題があることは、コミュニケーションとしてとてもよかったと感じています。
息子とLaQをやっていて一番びっくりしたのは、息子が小学校1年生の時。「ティラノサウルス」を完成させて見せてくれたことです。
これはかなり上級の作品で大人でも1時間、子どもだったら2時間はかかると思いますが、それを最後まで諦めずに作り上げたことです。すごい集中力だと感心しました。
また、LaQでは「これを作りたい」と思った時に、どうやったら限られたパーツで表現できるのか?つまり、どうやったらそう「見える」ものが作れるのか?というところがポイントになるので、特徴をつかむ力やデフォルメする力を養うことにつながったと思います。
高校生になった息子は、学校で先生が話した授業以外の内容、雑談とかそういうものをよく覚えるようで、家に帰って私によく話してくれます。時折「よく見てるなー」と感心させられたりする、知ることが好きな子になったなと感じています。きっと探求心のようなものが知らないうちに培われたんじゃないでしょうか。
ちなみに、息子は小学生の途中くらいから一緒にLaQをすることはほとんどなくなりましたが、2018年に私が大会に出たときにはサポートで参加してもらいました。やっぱりさすがだなと思うこともありましたし、なによりこれだけ時間が経ってからでも一緒に取り組むことができたことはうれしかったですね。
小さいお子さんがいるパパにはLaQはぜひオススメしたいと思います。