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脳に大事なものは「明るさ」だけではなかった!

みなさんは、家の照明にどのくらい気を遣っていますか?もちろんつけっぱなしにすることは電気代ももったいないところですが、しっかりつけたり消したりすることは脳にも影響があるんです!脳科学のスペシャリストで、加藤プラチナクリニック院長の加藤俊徳先生に、脳と照明の関係を伺いました!

みなさんは、家の照明にどのくらい気を遣っていますか?もちろんつけっぱなしにすることは電気代ももったいないところですが、しっかりつけたり消したりすることは脳にも影響があるんです!脳科学のスペシャリストで、加藤プラチナクリニック院長の加藤俊徳先生に、脳と照明の関係を伺いました!

乳幼児に照明が大事な理由

乳幼児の頃はまさに脳が一番発達するタイミングだということは多くの方が知っていると思いますが、そこに大きく影響するのが睡眠です。1日に寝る時間として、1,2歳児は11~14時間、その後5歳くらいまでは10~13時間の睡眠を取ることが脳の成長には重要です。ちなみに昼寝をした子の方がIQが高くなるという研究結果もあります。

また、この寝る時間については「どのくらい寝るか」という長さだけでなく「しっかり寝て、しっかり起きる」ということが脳の成長にとって大切なのですが、それを実現するために照明が影響するのです。

明るくなれば朝、暗くなれば夜、というのは大人にとって当たり前のことですが、乳幼児の間は、まだ朝と夜の概念が理解できません。そのため、朝と夜を体感的に知ることができるのが照明の役割の一つでもあるんです。

朝起きたらカーテンを開けたりして、明るい自然光を浴びることで睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌を抑えるとスッキリ目覚めることができます。反対に、夜になったら照明を暗くしていくことでメラトニンが分泌され、しっかり眠ることができます。これは大人も子どもも同じです。

そうして、子どものうちに正しい睡眠のリズムを作ることができた場合、大きくなって一度睡眠のリズムが乱れたとしても、また習慣を整えることでリズムを取り戻すことができます。つまり子どもの頃にしっかりリズムを作ることは大人になっても影響することなので、とても重要なのです。

昼夜を意識的に作る

昔は、夕方になると沈んでゆく夕日の光を浴びることが日常でした。しかし、今は建物の中にいたり、暗くなる前に明かりをつけることも増えてきたため、以前より夕日を意識することが減ってきていると思います。

この夕日を眺めたり感じたりすることは、「これから夜になる」ということを脳が認識し、寝る準備に入るためには大切なことなのです。なので、今は自分たちが意識的に夜になっていく環境を作る必要があるのです。

具体的にいうと、18時以降は家の中の明るさを落とすことです。可能であれば、リビングでも昼につける明かりと、夜につける明かりを分けて、夜の方を暗くした方がいいでしょう。

明かりが一種類しかなくて使い分けができない場合は、新たに照明設備を整えなくても、まずは廊下など、生活に支障が無い程度で明かりを消すことができるところは消してください。それだけでも体が夜を認識することに繋がります。人によっては習慣的に家の中のいろいろな場所の明かりをつけたままにしてしまう方がいると思いますが、少しでも明かりを消す習慣をつけるようにしてください。

朝のカーテンを開けることもそうですが、明るさそのものだけでなく、行動して意識的に明るさを変えることが、脳には重要です。

子どもが勉強するための照明は?

では、子どもが勉強をする時の照明はどうしたらいいでしょうか?

集中するためには、子どもが光に対して違和感がないことがポイントになります。ゆらゆらしたり、ちらちらする光は集中しにくいです。また、基本的には自然光に近い方が違和感なく、集中できます。そのため蛍光灯など白っぽくて均等に当たる明るい光がオススメです。明るさについては学校の教室が参考になるでしょう。

テーブルや机で勉強をするときスタンドライトをつける人も多いと思いますが、スタンドライトには、もちろん手元が明るくなることや、眠くなりにくい良さがあります。さらにもう一つ、毎回同じ環境を作ることで、「脳が勉強をする場所」と認識し、習慣的に集中しやすい環境になるという良さもあります。

照明のことを考えるとき、どうしても明るさに意識がいきがちですが、明るさを能動的に変えることで脳に良い影響を及ぼすこともあるので、照明の使い方を、もう一度考えてみてください。