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防災アドバイザーに聞いた!台風シーズン前にやっておきたい防災グッズの点検

昨年は台風15号(令和元年房総半島台風)と19号(令和元年東日本台風)が、東日本に大きな被害をもたらしました。今年も台風シーズンが近づいてきましたが、いざとなった時に慌てないよう、防災グッズの状態を万全にしておきたいものです。

今回は備え・防災・BCP策定アドバイザーで、総合防災情報サイト「備える.jp」を運営する高荷智也さんに、防災グッズを点検する際のポイントを聞いてみました。家族の命を守るためにも、この機会に台風への備えを確認してみてはいかがでしょうか?

昨年は台風15号(令和元年房総半島台風)と19号(令和元年東日本台風)が、東日本に大きな被害をもたらしました。今年も台風シーズンが近づいてきましたが、いざとなった時に慌てないよう、防災グッズの状態を万全にしておきたいものです。

今回は備え・防災・BCP策定アドバイザーで、総合防災情報サイト「備える.jp」を運営する高荷智也さんに、防災グッズを点検する際のポイントを聞いてみました。家族の命を守るためにも、この機会に台風への備えを確認してみてはいかがでしょうか?

電化製品やビニール製品は定期的な点検が必要

防災グッズの点検でまず行うべきは、消費/賞味期限の確認です。よく保存食としてカップ麺をストックしている人がいますが、その賞味期限は6カ月程度。他にも、長く保管していたことで、使い物にならなくなったグッズがあるかもしれません。

「中でも、特に注意が必要なのが、乾電池を使用する防災グッズです。単3・4型のアルカリ乾電池は、最大で10年程度の消費期限がありますが、懐中電灯やラジオに装着したまま放置すると、徐々に容量が減っていきます。場合によっては液漏れして、電極部分が錆びることもあるので、定期的に通電したり、電池の外見も含めて状態を確認しておきましょう」(高荷さん)

また、レインコートやブランケットなどのビニール製品は、消費期限こそないものの、経年劣化によって脆くなる恐れがあります。高荷さんによると、このようなアイテムがビニール包装されているようなら、その状態をまず確認してほしいそうです。パッケージを開けてしまうと、中身の劣化が進む恐れがあります。パッケージの状態がしっかりしていれば、中身を確かめなくても、まず大丈夫と考えてよいそうです。

その他、ウエットティッシュなどの濡れモノは、長く保存していると乾燥しがちなので、定期的に新しいものと交換した方がよいでしょう。消毒液や解熱剤などの医薬品は、消費期限を見落としがちなので、点検の際にきちんと確認しておきたいところです。

防災グッズ点検のポイント
・消費/賞味期限があるものは、期限が切れていないか確認する
・ラジオや懐中電灯などは、必ず電池の状態を目視で確認する
・ビニール製品はパッケージの様子で状態を判断する
・ウエットティッシュなどの濡れモノはこまめに交換する

食品から各種グッズまで、その使用期限の目安は?

防災グッズの消費/賞味期限は物によってさまざま。それをリュックなどにひとまとめに保管していると、すべての期限を把握しておくのは困難です。年に1回は一通りの防災グッズについて、期限を点検しておくとよいでしょう。

ちなみに食品の消費期限は、一般に“賞味期限の1.5倍”といわれています。高荷さんによると、「個人的な体感実験では、未開封のものなら2倍程度まで問題なく食べられた」とのこと。

なお、備蓄量については、3日から1週間分が目安になります。水であれば1人が1日3リットルは必要なので、最低でも9リットル。携帯用トイレは1日5回を目安にすると、最低でも15回分は必要になります。

「携帯用トイレは1個単位で購入すると高くつきますが、50個、100個のセットがネットなどで安価に販売されています。これを購入するのがオススメです」(高荷さん)

消費期限/賞味期限の目安
・缶入りカンパン:5年程度
・カップ麺:6カ月程度
・袋麺:8カ月程度
・レトルトカレー:1年程度
・ミネラルウォーター:2年程度
・カセットガス:7年程度
・アルカリ乾電池(単3・4型):10年程度
・ウエットティッシュ:3年程度
・携帯用トイレ:7年程度
・防災用ヘルメット:6年程度
・使い捨てカイロ:3年程度
・ゴム手袋(天然ゴム):3年程度

※期限はあくまでも目安です、商品によって異なる場合があります

防災グッズの正しい保管方法とは?

防災グッズの中には、高温多湿や直射日光に弱いものがあります。すぐ逃げ出せるようにと車に保管している方もいるようですが、夏場は高温になるので注意が必要です。

高荷さんによると、防災グッズの保管場所は大きく2つに分かれるそうです。

まず、懐中電灯やヘルメット、防寒対策といった、避難時に持ち歩くものはリュックにまとめて、玄関などの手に取りやすい場所に保管しましょう。このとき、中身が雨に濡れないように、ビニールなどで梱包しておきます。さらに、リュックは人数分を用意して、家族の一人一人が走れる程度の重さに、あらかじめ中身を分散しておくことが大切です。リュックが重すぎて避難が遅れると、家族の命に関わります。

そして、できれば一度リュックを背負い、避難所まで走って逃げる訓練をしておきましょう。この訓練を雨の日に行うと、防水対策が万全かを前もって試すことができます。

一方、避難後に必要になる生活必需品は、普段から少し多めに購入しておいて、“一定量が所定の位置にいつも備蓄されている状態”にするのが良いとされています。このように生活必需品を常に備蓄しておく方法を、一般にローリングストック法と呼んでいます。消費/賞味期限が早いものから使うことで、常に期限に猶予のあるものをストックしておくことが可能です。

「なお、ハザードマップで浸水が想定される地域にお住まいの方は、ゼリー飲料や携行食のように火を使わずに食べられる食料を、避難用のリュックなどに保管しておくとよいでしょう。また、タワーマンションなど、インフラが長期に渡って止まる恐れがある場所では、水や携帯用トイレを少し多めに用意しておくと安心です」(高荷さん)

防災グッズ保管のポイント
・車内などの高温多湿になる場所は避ける
・避難時に持ち出すグッズは、防水対策されたリュックに収納
・リュックの重さは“走って逃げられる程度”が目安
・生活必需品は少し多めに購入し、常に一定量を家に備蓄しておく
・浸水想定エリアにお住まいの場合は、火を使わずに食べられる食料も準備
・タワーマンションにお住まいの場合は、水や携帯用トイレを多めに備蓄する

防災グッズの点検と保管のポイント、そして消費/賞味期限の目安をリストにまとめてみました。台風シーズンが近づいてきたら、年に一度はこのリストを使って、防災グッズの状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。いざという時にママや子どもの命を守り、避難生活を快適に過ごすためには、日ごろの備えが大切ですよ!