• 特集
  • インタビュー

料理は泣かせることも、笑わせることも、喜ばせることもできるエンターテインメント~パパ出張料理人、吉田友則さんインタビュー①

在宅勤務が増えて、パパが料理をするケースも増えていると言われています。そんな中、話題になっているパパがいます。Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラムで父の日に公開されたショートフィルムに出演している出張料理人「きまぐれや」の吉田友則さん。今回はこれまで3300件以上の依頼に応えて出張料理を手がけてきた吉田シェフが感じる料理で大切にしていることについてお話を伺いました。

在宅勤務が増えて、パパが料理をするケースも増えていると言われています。そんな中、話題になっているパパがいます。Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラムで父の日に公開されたショートフィルムに出演している出張料理人「きまぐれや」の吉田友則さん。今回はこれまで3300件以上の依頼に応えて出張料理を手がけてきた吉田シェフが感じる料理で大切にしていることについてお話を伺いました。

 働きたいと思うお店がないなら出張しちゃおう!

2000年に「きまぐれや」をはじめて20年にわたってホームパーティや家族のお祝いなど様々な依頼に応えてきた吉田シェフ。いつ料理に目覚め、どのような経緯で出張料理人になったのでしょうか?

「多分、最初に料理をしたのは小学生くらいの頃だったと思います。よく母が料理を用意しておいてくれてレンジで温めて食べていたんですけど、そのうち『あるもので焼きそば作っていい?』と言ってみたりするようになって。そんなに頻繁じゃないけど、母親に楽をしてもらいたいという思いもあって料理をした覚えはありますね。

父親はごくたまに料理をしていました。僕は今年50歳になりますが、まだ家で料理をする男性が少なかったので、やっぱり僕も珍しいなと感じていました。でもだからといって自分が料理をすることについては特に抵抗はなかったです。

出張料理は、働きたいお店もなかったし、お店を出す資金もなかったので、じゃあ出張しようか!と選んだスタイルですね(笑)。もちろん、理由はそれ以外にもあります。いろいろなお店で修行をしていると、中学や高校を卒業してしっかり学校で勉強して、修行を積んできた人たちに出会います。一方で、僕はイタリアで2年半修行したり、それなりに経験は積んできたものの、ちゃんと基礎から学んできたわけではないので『そんな自分が通用するわけない』とどこかで感じていたんですよね。だから自分の道を作ったような感覚です」

料理を作る前は徹底的に想像する

行く場所によってキッチンも違えば、食べる人も違うのが出張料理。そんな状況で吉田シェフが料理を作る上で心がけていることはどんなことでしょうか?

「事前に細かい打ち合わせをするケースはあまりありません。ほとんどは数回のメールのやりとりだけで、好き嫌いとアレルギーを確認するくらいです。現場に向かっている間は、ずっとその日に食べる人のことを考えています。住んでいる街の雰囲気からどんな部屋なのかを想像したり、季節感をどうやって出すか、年齢を踏まえるとどういうメニューにするか、とにかく徹底的に想像します。実はドアを開けるまでは毎回不安なんです。3000件以上やっているのにまだ怖い(笑)。

その代わり、ドアを開けてからはしっかりとシェフとして堂々と振る舞います。例え、忘れ物をしてしまったとしても、まるで何もなかったかのように。僕を呼んでくれた人は、当然楽しみにしてくれているわけです。『家にシェフが来る!』って特別なことじゃないですか。だからできる努力は全部します。おいしいものを出すのはもちろんのこと、あえて換気扇を止めていい匂いで部屋を満たしたり、片付けている姿は極力見せなかったり、全て演出します。

料理でびっくりさせて喜んでもらうなんて夢のある仕事ですよね。料理は泣かせることもできれば、笑わせることもできるし、喜んでもらうこともできる最高のエンターテインメントだと思います。

いろいろな思い出はありますが、夫婦ゲンカの仲裁の場に行った時はすごく印象的でしたね。一緒においしいシェフの料理を食べて仲直りするなんて、料理にはそういう使い方もあるのか!とビックリしました(笑)」

夫婦ゲンカに限らず、機嫌が悪いときや落ち込んでいるときでもおいしい料理を食べると復活する時ってありますよね。まさにそんな料理の力を届ける吉田シェフ。食べる人のことを想像するという思いやりも素敵です。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、現在は出張料理を控え、仕事で親がいないために昼食に困っている子どもに弁当を作って届けるなどの活動をしている吉田シェフを追ったドキュメンタリーはYahoo! JAPAN クリエイターズプログラムで公開されています。

▼本編はこちらから
「出張できない」出張料理人の戦い コロナ禍に届ける200円弁当にかけた想いとは?
https://creators.yahoo.co.jp/hosomuramai/0200069002

さて、次回はそのドキュメンタリーの中で吉田シェフが友人のパパにオンラインで教えている鉄板の料理「スフレオムライス」の作り方のコツや、パパが料理をするために大事なことを紹介します!