
暑くなると子どもたちは汗をたくさんかきます。だからこそ、お風呂ではしっかり髪の毛を洗いたいですよね!そこで、毎日たくさんの人の髪の毛を洗っている美容師さんのやり方を教えてもらいます!東京都品川区のヘアサロン「GAIA」のスタイリストで3児のパパでもある宮崎久仁照さん、よろしくお願いします!
小さい子どもは水が顔にかかるのを怖がりますよね。だからといっておっかなびっくりやっていてもちゃんと髪の毛を洗うことができません。そんなときに使えるのが、僕たち美容師がしている洗い方を自宅向けにアレンジしたもの。普段からお客さんの顔を濡らさないようにしているので、応用できるのです。
大事なのは体勢です。オススメなのは、まず子どもを抱っこしてイスに座り、太ももに仰向けに寝かせるように倒します。この状態は子どもがとても安定するのでとても洗いやすいです。座ったままで洗う場合は、大人が後ろに座って、子どもに上を向かせるようにしてもできますが、子どもの体勢は寝かせる方がラクです。
そして、洗う前には全体をしっかり濡らします。この時、まずは生え際に沿ってシャワーヘッドを直接頭に触れるようにすることがポイントです。こうすることで、髪の毛の根元や頭皮までしっかり濡らすことができて、かつ、お湯がはねないので顔が濡れるのを防ぐこともできます。
生え際が終わったら、後頭部も忘れずに。後頭部は意外と頭皮までお湯が届かないので、この時も髪の毛の中にシャワーヘッドを潜り込ませるようにして、意識的に長い時間をかけてしっかりと濡らすようにしてください。
髪がしっかりと濡れてもまだシャンプーは使いません。
何もつけていない状態でいったん全体を洗います。いわゆる予備洗いです。指の腹を使って頭皮をマッサージするような感覚でしっかりゴシゴシこするように。この予備洗いだけで実はかなり汗や汚れは落ちるのです。
髪の毛を洗う時に良くないのは、シャンプーの流し残しがあることです。これが残っていると頭皮にも悪く、フケの原因にもなります。予備洗いである程度汚れが落ちていると、使うシャンプーも少なくて済むので、流すのも楽になるし、洗い残しも減り、さらに節約にもなります。
そこまで終わったらようやくシャンプーを使います。
手にシャンプーを出したら、お湯でしっかり泡立ててから髪の毛につけたほうがなじみやすいです。
髪が肩よりも長い子どもの場合は、一度全体にシャンプーがなじんだらすぐに流して、二度洗いをすると、しっかりと汚れが落ちます。
2度目は全体が泡立つようにしっかりとゴシゴシ洗います。髪の毛の汚れ自体は意外と簡単に落ちるのですが、頭皮が落ちにくいので、爪を立てないように気を付けながらちょっと強めに洗ってください。その方が子どもたちも気持ちいいです。
重点的に洗うポイントは3つ。生え際、後頭部、そして、側頭部。
おおむね鉢巻きを巻いた時に頭に触れる部分をしっかりと洗うようにしてください。特に後頭部は一番洗いにくいので意識的に長い時間をかけてください。
流すときも、濡らすときと同じようにシャワーヘッドは頭にしっかりあてましょう。水流が頭皮まで届くので洗い残しが少なくなります。
健康な髪と、頭皮を保つためにもぜひしっかりと洗ってあげてください!
取材協力
GAIA HAIR SALON