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親同士で穏やかに問題を解決するには??

保護者同士のコミュニケーションは、子どもがある程度大きくなるまで付きまとうこと。できればいい関係を築きたいですよね。今回は保護者同士で起こりがちなケースについて、アドラー式子育ての熊野英一さんに上手に対処するためのアドバイスをうかがいました!

保護者同士のコミュニケーションは、子どもがある程度大きくなるまで付きまとうこと。できればいい関係を築きたいですよね。今回は保護者同士で起こりがちなケースについて、アドラー式子育ての熊野英一さんに上手に対処するためのアドバイスをうかがいました!

子ども同士がもめてしまった時はどうする?

パパコミ読者の皆さん、こんにちは。アドラー式子育てをお伝えしている、株式会社子育て支援、代表取締役の熊野です。

まず、保護者同士のコミュニケーションについて、よく聞かれるのが、子ども同士がケンカをしてしまった時にどのように対応したらいいか?といった子ども同士の関わりが原因で親同士の関係性に影響が出るケース。

アドラー心理学では「課題の分離」を大切にしています。子ども同士のケンカや、故意か過失かに関わらずケガが発生するような事態は、全て、第一義的には「子ども(同士)の課題」ですから、子ども同士で解決を試みることを第一に考えます。

冷静に考えれば、兄弟や友達同士でケンカしたりするのは当たり前のことで、ちょっと時間がたてばすぐにケラケラを笑いながら仲良くしていたりするケースがほとんどだとわかるでしょう。また、ちょっとした傷であれば、すぐに治癒する範囲のものです。

このくらいのことで、親が出てきて、謝ったり許したり、ということは「子どもの課題」に踏み込んでしまっている状態ともいえます。

そこで親としては、お互いに、ケンカや多少のケガは、子どもの成長過程で必要なプロセスだと考え、お互い様の精神で、ことを荒立てないようにすることを、先生も保護者も含めて、納得して子どもの成長を見守れるのがベストと考えます。

一方、自分の子が、故意にせよ過失にせよ、また、その経緯がどうであったかに関わらず、最終的にケガ、キズを負わせた側であることが明らかな場合はどうでしょうか?

対処の方法に唯一絶対の正解はないと思いますが、私なら、親として、相手の親にサラッとお詫びの言葉をかけると思います。ただし、くれぐれも深刻になりすぎず、ましてや、子どもを巻き込んで、相手の親の前で謝らせるようなことはしません。

なぜなら、我が子が相手の子どもにケガをさせたことに対して、お詫びをしたいのは、父親である私の課題ですから、そこに子どもを登場させる必要はないからです。

「(ケンカやケガは)お互いの子ども同士のこと(課題)ではあるけれど、傷つけてしまったようで、ごめんなさいね。」くらいのお詫びで充分、と考えるのが私の立場です。

この原則的な立場を踏まえておけば、もし、ケガやキズが大きな場合には、親の課題としての謝罪のレベルを1段、2段とあげることを検討すれば良いだけです。このような軸を持って対処できれば、問題がこじれてしまう確率はかなり下がると思います。

イベントなどで意見が食い違ったら??

保育園や幼稚園の行事や活動に保護者が関わる場合に、意見の相違があり、なかなか話がまとまらなかったり、グループができてしまい対決モードになってしまったりするような場合もよくあります。

これについては家庭内や職場での意見の対立と同じような考え方で対処ができると思います。意見が相違するときに大切なのは次のどちらの道を選択したいか?という問いです。

A他者と対立し、競争するのか?
B他者と対話し、協調するのか?

子ども達のお手本になり、そのやり方を知ってほしいを考えれば、Bを選んだ方が良いですよね。

その上で、まずは意見が違う相手との間で、「最終的に目指しているゴールは一緒だよね」という合意点を探ってください。

この時、自分の中にある「・・・のために」の対象をなるべく広げてみて欲しいのです。

例えば、「自分の子どものために」ではなく「相手の子どものためにも」→「クラス全体のためにも」→「園全体のためにも」→「コミュニティの子ども達のためにも」→「将来の子ども達のためにも」という感じです。

こうして、対象をどんどん広げてもなおかつ、自分の意見はしっくりとくるか?と確認してみてください。そして、「あなたも私と同様に、目指しているゴールは一緒、という事ですよね?あとは、そのゴールに至るコース選択をどうするか?という事ですよね?」と、対話のベースを整理してみてください。

もし、どちらの意見もゴールへの到達ができそうだとお互いに合意できるなら、私は、自分の意見を引き下げて、相手に譲っても良い場合があると思います。相手に花を持たせるのです。もちろん、どうしても自分の意見にこだわりがあるのであれば、充分に相手に敬意を評した上で、説得を試みれば良いと思います。誠意あるあなたの対応により、無用ないざこざが発生する可能性はかなり抑えられるでしょう。

いずれのケースも、相手がなかなか理解してくれないケースもあります。ただ、そんな時でも根気強く、冷静になって、決して理解できないと決めつけずにぶつからないように気をつけていれば、時間はかかっても解決に向かうと信じて臨みましょう。