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性犯罪から我が子を守る!プライベートパーツとは

子育てをしていると性犯罪のニュースを聞く度に心配になってしまいますよね。ここ最近、性教育の本が次々に刊行され注目が集まってきています。でも、小さいうちに何を、どうやって教えたらいいのか?よくわからないところです。そもそもパパの中には「性教育は家庭でするものなの?自然にわかるものじゃない?」と思っている人もいるのではないでしょうか?そこで今回は性教育について、子どもへの伝え方や正しい知識などがつまった『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』(フクチマミ 村瀬幸浩 共著 出版:KADOKAWA)を元にお伝えします。

子育てをしていると性犯罪のニュースを聞く度に心配になってしまいますよね。ここ最近、性教育の本が次々に刊行され注目が集まってきています。でも、小さいうちに何を、どうやって教えたらいいのか?よくわからないところです。そもそもパパの中には「性教育は家庭でするものなの?自然にわかるものじゃない?」と思っている人もいるのではないでしょうか?そこで今回は性教育について、子どもへの伝え方や正しい知識などがつまった『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』(フクチマミ 村瀬幸浩 共著 出版:KADOKAWA)を元にお伝えします。

性教育は幼児期から

性教育というと、第二次性徴の発現する思春期に教えるもの…と捉えている人が多いですが、実はもっと早い段階からの教育が必要です。政府は2020年6月にとりまとめた「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」の中で「年齢に応じた学校現場での予防教育」を打ち出しました。しかし、学校教育ではまだまだ限定的な内容であるのが実情。精通や月経については教わりますが、受精の仕組みや性交については取扱いの範囲外。そうなると、家庭での性教育が必要になってくるのですが…「教え方がわからない」と戸惑うケースが多いのです。

また、専門家も日本の性教育に対する取り組みは諸外国に比べて遅れていて、さらに親が正しい知識を持っていないことも多いのだそう。のだそう。性教育=セックスの方法やポルノ、という思い込みがあり、だからこそ「子どもに教えたくない」「自分の体験を話さなくてはいけないのか?」と抵抗感や不安感の強いパパも少なくないのでは。それは私たちが子どもの頃、しっかりと「性教育とは何か」を教わってこなかったからなのです。

この本では、突然やってくる子どもたちの素朴な質問への答え方から、性犯罪の被害者・加害者にならないための日々の言葉かけ、思春期に訪れる男女の心と体の変化、自分と相手をどうやったら大切にできるかの考え方まで、親子で一緒に学ぶことができる内容が、長年性教育に携わってきた村瀬先生によって親子の心に寄り添った視点で、科学的にとてもわかりやすく説明されています。

また、性犯罪を防ぐ以外にも早い段階で性教育をすることのメリットはたくさんあるようです。その中でも「性的なトラブルを避けたり、対処できるようになる」「自己肯定感が高くなる」などは、子どもが小さいうちから必要性を強く感じることだと思います。

性教育は特別なことではありません。日常の子どもとの会話の中で「赤ちゃんはどこからくるの?」「ママはなんで立っておしっこしないの?」「(股間をまじまじ見られて)パパにはなんでついてるの?」など小さい子の素朴な疑問に答えることや「娘とのお風呂はいつまで一緒に入っていいものなのか?」といった線引きも性教育の一つ。正しい知識を持つと、ごまかすことなく自信を持って対応できるようになります。特に高学年以降は同性の親から伝えることが基本。夫婦が協力して伝えていくとともに、父親の力が必要なのだそうです。

まずはプライベートパーツから

この本の中で、3歳から10歳の子どもに向けて日常の中で伝えやすいと紹介されているのがプライベートパーツのことです。

プライベートパーツとは口、胸、性器、おしりというその人の命に直接関わる4つの場所。ここまでは聞いてすんなり納得出来たかもしれませんが、その場所は「親であっても」お世話や看護など必要な場合でなければ触ったり触らせたりしてはいけないということには、ちょっとビックリした人もいるのではないでしょうか?我が子の体を触ってふざけたりすることが、深刻な問題に繋がる可能性があるというのは驚きです。ちょっとふざけて触っていたパパや子どもの頃に「カンチョー」などをやっていたという方も結構いると思いますが、親が線引きをしないことで好意表現の認知が歪んで被害者、加害者を生みかねないということをしっかりと理解して注意しましょう。

もう一つ教えたい「NO」「GO」「TELL」

プライベートパーツのことを伝えた上で、もう一つ重要なことが書かれています。それは子ども自身の身の守り方です。小学校に入るくらいの時期になると、学校の行き帰りなど子どもが一人になる時間も出てくると思うので、知りたいところですよね。

本の中ではこのように書かれています。

「NO」「GO」「TELL」という3つ。確かに、これは大事ですよね。その中で「NO」については「自分がされたくないこと」や「不快なこと」を「嫌だ」と言ってもいい、それは人として当然の権利であるということを伝えることも大切だと補足されています。

子どもは嫌なことがあっても、大人たちの反応を見て言えないケースがあります。そういうときでも「嫌だ」という気持ちは尊重されるべきだし、大人たちはそれを受け入れなくてはいけません。特に男の子に対しては「そのくらい我慢しろ」「男なんだから」などと言ってしまうことがあるかもしれませんが、性別に関係なく嫌なものは嫌なのです。「NOと言うのはワガママだ」と嫌な感覚を抑え込んでいると、自分を危険から守るセンサーが働かなくなってしまいます。親自身の価値観や感覚で対応するのではなく、子どもの気持ちを尊重していきましょう。これも併せて覚えておきたいことですね。

協力:『おうち性教育はじめます 一番やさしい! 防犯・SEX・命の伝え方』(KADOKAWA)
フクチマミ 村瀬幸浩 共著

■フクチマミ
マンガイラストレーター。日常生活で感じる難しいことをわかりやすく伝えるコミックエッセイを多数刊行している。著書に高橋基治氏と共著の『マンガでおさらい中学英語』(KADOKAWA)ほか、『マンガで読む 育児のお悩み解決BOOK』(主婦の友社)、『マンガで読む 子育てのお金まるっとBOOK』(新潮社)などがある。

■村瀬 幸浩
東京教育大学(現筑波大)卒業後、私立和光高等学校保健体育科教諭として25年間勤務。この間総合学習として「人間と性」を担当。1989年同校退職後、25年間一橋大学、津田塾大学等でセクソロジーを講義した。現在一般社団法人“人間と性”教育研究協議会会員、同会編集による『季刊セクシュアリティ』誌編集委員、日本思春期学会名誉会員。