• 特集
  • コラム

娘は成長しています。

子どもの成長はあっという間。たまにその成長を実感する瞬間に立ち会うことができると親としてグッとくることがありますね。今回はマンガ家で兼業主夫の劔樹人さんが娘さんの成長を感じた瞬間です。

子どもの成長はあっという間。たまにその成長を実感する瞬間に立ち会うことができると親としてグッとくることがありますね。今回はマンガ家で兼業主夫の劔樹人さんが娘さんの成長を感じた瞬間です。

子どもの成長に心揺さぶられる瞬間がある。
しばらく前、保育園からの帰り道でこんなことがあった。

この日は買い物もしていて、私には手をつなぐための片手を空けるのがやっとだったのである。

3歳。きっと、私の言っていることは通じているのだが、まだ他人の都合を優先して自分の感情を抑えられるほど成熟していない。

こちらも抱っこが無理である事情を一生懸命説明するが、「やだ!」の一点張りで、話は平行線だ。
なんとか別のことに気をそらす方向に持ってゆくか、道で泣きわめいて暴れ出す前にこちらが折れるか…まあ、私はだいたいめんどくさいので後者を選んでしまいますが。

ああ、まだわからないんだなあ。
仕方ない。3歳だもの。

しかし、その翌日、保育園の帰り道。

娘は、あの時は自分の気持ちを抑えることはできなかったが、ちゃんとこちらの事情も理解していたのだ。

私は、この出来事にとても感動してしまった。

言葉を少しずつ話せるようになり、こちらの言うことも理解してくれるようになってからは、一度教えたことが後になって効いてくるという、こういう感動が増えているような気がしている。

何も見えない闇の中、手探りだった育児は終わり、対話の時代がやってきたのである。

伝えれば、その時には手応えがなくても、ちゃんとわかってくれている。
まだイヤイヤも激しい年齢であり、苦労も多いが、その事実があれば乗り越えられそうな気がする。
たとえまた新幹線で泣かれたとしても…。

(しかし、このコロナの最中では、次新幹線に乗るときには、娘はすっかり大きくなってそうで、それはそれでちょっと寂しいのである)

そんなことを思っていたら、また翌日のこと。

結局全然わかってないじゃないか!!

3歳。本当に面白いなと思う。