
日本人が愛してやまない卵かけご飯。それだけに、食べ方には一言あるというパパやママもいるのではないでしょうか。卵の種類や、合わせる醤油の銘柄など。中には、醤油のかけ方ひとつにしても自分流を持つ人がいるようです。
今回はそんな卵かけご飯について、ネットなどで話題になった“こだわりの食べ方”を紹介したいと思います。
まずは、食卓上でできる、お手軽な卵かけご飯のアレンジについてご紹介。
皆さん、卵かけご飯を食べる時、醤油はどのタイミングで入れていますか? 「かき混ぜた卵に混ぜる」、「卵をご飯にかけた上から」という人が多そうですが、それよりも前に醤油を使うという人もいるようです。
これは、あらかじめご飯に醤油をかき混ぜておくというテクニック。その上から卵を混ぜ込むことで、口に入れた瞬間、まずは卵の旨味を感じる卵かけご飯になります。さらに、熱々のご飯で混ぜたせいか、ご飯ごと卵にコーティングされたせいか、少し醤油の角も取れた気がしました。卵の旨味をダイレクトに味わうにはオススメです。
続いては、新宿ゴールデン街にあるバーで教えてもらった技。卵の黄身と白身を分けたら、まずアツアツご飯に白身だけを入れて、思いっきりかき混ぜます。こうすることで白身に火が通り、トロりとした少しリゾットっぽい食感に。白身のダマ感が和らいで、スルスルと食べられる卵かけご飯になりました。
バーではここに削りたての鰹節をまぶしていましたが、パック売りされている市販のものを振りかけてみたところ、これでも十分に美味しかったです。白身がほぐれているせいか、鰹節の風味がご飯全体へとすぐに行きわたります。
普通は白身の量が多いところで味や食感が変わったりしますが、これはどこを食べてもまんべんなく美味しい卵かけご飯です。
さらに、先日とあるバラエティ番組で話題になっていたのが「パルミジャーノたまごかけごはん」。黄身だけをご飯の上に載せたら、削ったパルメザンチーズを淡雪のごとく振りかけます。濃厚な黄身のコクと、チーズの旨味は相性抜群ですね。味の方向性はチーズリゾットに近いでしょうか。
ただ、チーズが黄身の水分を吸って固まったため、ご飯全体まで行きわたりませんでした。ここで、黄身を追加するとともに、番組でもオススメされていただし醤油をかけてみます。「チーズの塩気が効いているのに大丈夫かな?」と思いましたが、その塩気をむしろ醤油が丸めてくれました。一気にいつもの卵かけご飯の味に近づきましたが、鼻から醤油の風味とともに、チーズの香りがぶわっと抜けていきます。これは病みつきになる味わいです。
次は食卓に並べる前に、卵かけご飯にひと手間かけてみたいと思います。
卵かけご飯が苦手な人から良く聞くのが、「白身のドロッとした食感が苦手」という意見。そんな人でも美味しく食べられそうなのが、白身をミキサーにかけ、フワッフワのメレンゲに仕立てた卵かけご飯です。
白身をメレンゲにすると、食感が一気に軽くなりました。合わせた黄身や醤油までも、フワッとした食感となり、フレンチによくある泡のソースのよう。かき混ぜたご飯がお米の一粒一粒までパラパラになり、するすると心地よいのど越しになります。
さらに、食べ応えをアップさせたいなら、卵かけご飯を一度焼いてみてはいかがでしょうか?
フライパンで両面に焦げ目が着くぐらいに焼くと、外はカリッと、中は柔らか食感の卵かけご飯が完成です。味の方向は卵をご飯に混ぜてから焼く“黄金チャーハン”に近いですが、こちらは卵液がフライパンの上に広がって、焼き目の層を作っています。そのサクッと感が、この卵かけご飯の最大の魅力ではないでしょうか。火加減に注意すれば、おこげを作り放題です。
ナイフとフォークで食べれば、手抜き料理というイメージもなくなるはず。ネギや海苔をトッピングして、味付けは醤油やポン酢でどうぞ。
他にも、卵を一度冷凍する、ごま油をかける、黄身を醤油漬けにするなど……。卵かけご飯には、いろいろなアレンジ方法があるようです。
日本養鶏協会のホームページ(※1)によると、卵は人間の体内では作れない8種類の必須アミノ酸をはじめ、良質なたんぱく質やビタミンを多く含んでいるとか。健康にも良い卵を家族でもっと美味しく食べるためにも、色々な卵かけご飯を試してみてはいかがでしょうか?
※妊娠中のママや、小さいお子様に生卵を食べさせるのは危険と言われている(※2)ので、家族で味わう際には注意が必要です。