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我が子でも面倒に感じることがあるなんて!出光社員の育休体験

2020年8月に厚生労働省が発表した男性の育休取得率は7.48%でした。政府の目標だった13%には届かないまでも、年々少しずつ増えてきていることも事実ではあります。では、そんな中、育休を取得した男性たちは、どんな体験をしているのでしょうか?今回は「パパコミ」編集部の元メンバーで提供元である出光興産株式会社の社員、岩田恭彰さんが1か月の育休で経験したことについてインタビューしました。

2020年8月に厚生労働省が発表した男性の育休取得率は7.48%でした。政府の目標だった13%には届かないまでも、年々少しずつ増えてきていることも事実ではあります。では、そんな中、育休を取得した男性たちは、どんな体験をしているのでしょうか?今回は「パパコミ」編集部の元メンバーで提供元である出光興産株式会社の社員、岩田恭彰さんが1か月の育休で経験したことについてインタビューしました。

心構えはできていたけど驚いた「切迫早産」

岩田さんは2020年2月に第一子を妻が出産したタイミングで1か月の育休を取得。その後は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、復帰後も在宅勤務を中心に業務を行っています。妻は5月に仕事に復帰していますが、自宅で音楽教室をしていて、現在はオンラインレッスンが中心となるため、在宅しているケースが多いそうです。

―まず、育休はスムーズに取得できましたか?

周囲のパパママはもちろんのこと、人事や上司の方たちから「絶対に取ってね!」と声をかけてもらい、非常にスムーズに取得することができました。パパコミに関わる中で、男性の育休取得に対して消極的な企業があることも知っていた中で、ここまで言ってもらったことには、会社の決意のようなものを感じました。本当にありがたかったです。

―育休に入る上ではどんな心構えでしたか?

幸いにもパパコミに関わったことで、パパになる前からいろいろな情報を得ていたので、冷静に構えていた部分がありました。しかし、出産前に妻に切迫早産の危険があると聞かされた時は、正直焦りました。言葉だけを聞くと、大変なことなんじゃないかと思ったので。ただ、すぐに自分でいろいろと調べて情報を得たことで冷静に対応できたかなと思います。

料理は楽しかった!でも、その代償が…

―育休中は家事や育児にどのように参画していましたか?

夜泣きの対応を含めて妻と協力しながら子どものことをしてきました。事前に先輩パパママから「大変だ」とたくさん聞いていたので、覚悟はしていたのですが、うちの子どもは思ったよりもひどくなかったので助かりました。

家事は料理を担当しました。毎日、朝昼晩の食事は用意したのは、意外と楽しかったです。ただちょっと気合が入りすぎてしまって、食費が大変なことになりましたね(苦笑)。子どもが相手だと、子どものペースですすみますが、料理は自分のペースで進めることができるから、精神的に楽だと感じました。実際に関わってみると、何事も自分のペースでできないことが一番精神的に辛くて、しかもこれを全て、仕事をしながら一人で行うことは絶対に無理だなと実感しました。

まさか我が子を面倒だと思うなんて

―子育てを経験した中で、意外だったことはありますか?

とにかく大変だということをたくさん聞いていましたが、実際に育児に関わる前は、そうは言っても我が子はかわいいだろうし、どんなに大変でも愛情で乗り切れるものだと思っていたところがあります。でも、実際にやってみると、やらなきゃいけないとわかっていても「面倒だな」とか「やりたくない」という感情がわいてきて、これに一番びっくりしましたね。ああ、やっぱり我が子が相手でもこう思うんだ…と。

この感情を知ったことは大きかったと思います。もしも自分が知らなかったら、妻が面倒くさいと言った時に「我が子のことなんだから、そんなこと言わないでよ」と責めてしまっていたと思います。当たり前のことですが、自分も面倒だと感じるんだから、妻だって面倒に感じることがあって、それが普通なんですよね。だからこそ、責めることはありません。

また、面倒だと思った自分や妻に対しても、寛容でいるようにしています。罪悪感にさいなまれて追い込まれてしまわないように、面倒だと思っていいんだと考えるようになり、だいぶ気が楽になりました。

―育休を取ったことによる変化と、率直な感想を聞かせてください。

復帰後は、タイムマネジメントの意識が向上し、限られた時間内で業務効率を上げて成果を出すことを今まで以上に考えるようになりました。

家族で長い時間一緒にいられたことは本当によかったと感じています。大変な時期を一緒に乗り越えることで妻にも安心してもらえたし、子どもの成長を間近で見ることができました。やっぱり笑ってくれるのはうれしいですよね。今は、コロナのこともあるのでなかなか外に出られないのが辛いところですが、ちょっとお出かけした時の表情を見たり、離乳食を食べさせたりすることは楽しいです。

まだまだこれから大変な時期は続くと思いますが、どれほど大変なのかを実感するためにも育休を取ることは他の男性にも勧めたいと思います。子育ては、これまで経験したことのないイレギュラーの連続です。予定通りには進まず、仕事の課題解決方法とは全く違う対応が必要であることを実感すると思います。

■育休取得前の岩田さんは常に冷静で真面目。何事も理論的に対応する印象でした。だからこそ、我が子の育児に対して「面倒だな」と感じたことに、最初は罪悪感にさいなまれてしまったと思います。実際に育休で、子どもの場面場面で違う感情や変化に直面し向き合ったことで、ある意味肩の力が抜けたことはきっと家庭にも仕事にもいい影響をもたらしていくのではないでしょうか。