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実録・イヤイヤ期はツラいよ

保育園の送り迎えって、なんであんなにスムーズにいかないのでしょうか??特にイヤイヤ期は本当に大変ですよね。今回はマンガ家で兼業主夫の劔樹人さんの体験した保育園のお迎えエピソード。きっと共感する人も多いはずです!

保育園の送り迎えって、なんであんなにスムーズにいかないのでしょうか??特にイヤイヤ期は本当に大変ですよね。今回はマンガ家で兼業主夫の劔樹人さんの体験した保育園のお迎えエピソード。きっと共感する人も多いはずです!

娘が先日2歳になった。

結婚して4年半、子どもが産まれてはや2年。妻に「仕事は本当に自分のやりたいことだけをやって、あとは家のことをしてほしい」と言われて始まった私の兼業主夫生活も、すっかり長くなってきた。

私の方が一緒にいる時間が長いのもあるが、娘は私にべったりである。アイデンティティがそこそこ脂っぽい中年になってきているので、ツヤツヤの赤ちゃんに猛烈に好かれている実感があるのは、ただ事ではない幸福感である。

ちなみに今の娘の感じだと、父親と母親ではちょうど同じくらい好きなんだろうなという様子だ。どちらかがいなくても問題がないという非常に好ましい状態である。私の方を好きになり過ぎて、パパじゃないとダメだ、となってしまっても正直困るので。

これが、余所の働いていてあんまり家にいない父親の家庭だとどんなものなのだろう?と思う時もある。普通父親はこんなに好かれているものなのだろうか。

ただしかし、娘は2歳。絶賛イヤイヤ期の真っ只中なのであるが、どちらかというと母親より私に対してワガママが激しいような雰囲気はある。

こんなに小さくてもちゃんと人を見ているというか、保育園にも通っているので、それなりに対人生活の中で気を使っているというか。その中で最も気を許せるのが父親なのだろう。

そもそも私は、神聖かまってちゃんというバンドのマネージャーの仕事をしていた当時も、中学生や高校生から「ツルギ」呼ばわりされていたくらい、人になめられやすいオーラを持っている。対して妻はどう見ても威圧的である。

娘もちゃんとそういうところを見ているのかもしれないが、私の言うことはとにかく聞かないのである。最近は明確に「やーだ!」と意思表示をしてくる。

保育園に迎えに行けば、宝くじでも当たったかのようなテンションで大喜びして飛び出してくるのに、いざ家に帰ろうとしても嫌がって全く保育園を出ようとしない。

もちろん、同じように全く帰ってもらえない他のお母さんたちもそばにいる。
歳上の子のお母さんは、もうこんな生活を一年以上しているのだろう。もはや何の感情もないテンションで「〇〇くん、ママ先帰るよ?(棒)」と息子に呼びかける。目は開いているが何も見ていない。

それでも一人帰り、二人帰り、後ろからきた子に追い越され、と水戸黄門的な時間がいつの間にか過ぎてゆき、ついにうちの子が最後になる時もあった。

保育園の外に出ると、辺りはすっかり暗くなっていた。

親にはこの後まだまだ、ご飯を食べさせ、お風呂に入れ、着替えさせ、歯を磨いて寝かしつけるという大業が待っているのだ。