
モデル、タレントとして活躍する一方、イクメンオブザイヤーを受賞するなど子育てパパタレントとしても存在感を発揮するユージさん。
普段から子どもたちと一緒に過ごす時間が多いそうですが、時には娘たちがグズってしまうことも。そんな時にユージさんはどう対応しているのでしょうか?
—ユージさんは、もともと子どもが好きでしたか?
好きでしたねー。大好きでした。これはもう子どもの頃から。親戚の集まりとか、近所の子どもとか、近くに子どもがいると自分から寄っていくタイプでした。僕は母と二人で育ったこともあって、人がたくさんいるだけでうれしかったんです。
だから、今でも人が好き。多ければ多いほど楽しい。
自分の強みは、いつでもどこでも“子どもになれる”ということだと思います。
僕ね、人前でやって恥ずかしいことが全くないんですよ。娘たちに「パパ、赤ちゃんになって!」と言われたらどこでも赤ちゃんになります(笑)全力で。
それから、メイクごっこでは、僕の顔が全部めちゃくちゃにフルメイクされてゲラゲラ笑われたこともあります。
これが全然嫌じゃない。ものすごく楽しいです。
—子どもと接する時の得意技ってありますか?
あります!僕は娘たちがグズった時に気を紛らわせるのは得意です。
例えば、どこかに行くときに玄関で急に「靴、履きたくない!」ってなっちゃう時があるじゃないですか?
そういうときに「履きなさい!」って言っちゃうとどんどんヒートアップしていってしまって、足をバタバタさせてしまったり、もうどうしようもなくなる。だから、そんなときに、選択肢を与えるんです。
「よしわかった。今日は黒と白の靴があるんだけど、どっちがいい??」って。
どの子どもにも通用するわけではないと思いますけど、うちの娘たちは急に予想していない選択肢を与えるととっさに考えるところがあるんです。
「うーん、どっちかな?どっちにしよう?」そうなると、もう頭の中はいつの間にか“履きたくない”から“黒は履きたくない”に変わっていて、さっきまでの気持ちを忘れちゃっているんですね。
正直なところ、親としては、黒だろうが、白だろうが、靴を履いてさえくれればどっちでもいいので、してやったり、ですよね。
—そういうテクニックってどこで覚えたんですか?
そもそも、僕は怒っている人とか怒られることが苦手なんです。すごく嫌。
だから、人が怒りそうとか、今ちょっとやばいなというときに敏感で、最高潮になる前になんとか別の方向に逸らすということをずっとやってきました。
振り返ってみると、これって、自分が若い頃、やんちゃな時期に培ったものなんじゃないかと思います。
本当は気も弱いし、全然悪いことなんてしたくないのに、かっこつけたかったり、仲間はずれにならないために自分を悪そうに見せることに必死でした。
今思えば、周りにいたほとんどの友達は僕と同じように悪いフリをしていただけだったんじゃないかな。
だから、実際に不良の前とかに行くとびびっていることがばれないように必死だったんですね。
そのうちに、気づいたのが、グループの中でも“面白い”っていい位置だなということ。
だから、誰かが怒りそうな時でもうまいこと逸らして面白い方向に変えるようにしていった。
トーク力は磨かれたと思いますよ(笑)きっとそれが今の娘たちとの対応もそうですし、仕事にも役立っているような気がします。
芸能界という厳しい世界の中でも発揮されているユージさんのトーク力は娘たちを育てるのにも役立っているご様子。しかしそれが若かりし頃の経験から得たスキルだったとは、とても意外でしたね。
次回は、子育ての話をしていてもとにかくたくさん登場するユージさんの奥さんのお話。夫婦円満のためにどんなことをしているのでしょうか?次回もお楽しみに!
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ユージ
1987年、アメリカ・フロリダ州マイアミ生まれ。俳優やモデル、タレントとして数々のメディアで活躍。
デビュー前の経験を活かしたDIYの技術を活かした出演も多い。
2014年に結婚してからは3人の子どもの良きパパとして様々な賞を受賞している。