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仁義なき”寝落ち”との戦い

仕事や家事育児をした後にやってくる夜の寝かしつけ。これ、なんでそんなにも眠くなるのでしょう。
マンガ家で兼業主夫でもある劔樹人さんは、そんな寝かしつけの時、一緒に寝てしまう、いわゆる“寝落ち”についてこんなことを感じた経験があるそうです。

仕事や家事育児をした後にやってくる夜の寝かしつけ。これ、なんでそんなにも眠くなるのでしょう。
マンガ家で兼業主夫でもある劔樹人さんは、そんな寝かしつけの時、一緒に寝てしまう、いわゆる“寝落ち”についてこんなことを感じた経験があるそうです。


私はホラー映画が好きなのだが、スティーブン・キング原作の80年代名作ホラー『ペット・セメタリー』が、今年リメイクされるというではないか。
 
事故で息子を失った主人公が、死者を生き返らせられるといういわく付きの土地に息子を埋葬してしまったために恐ろしい事に巻き込まれるというこの物語、初めて観た子どもの時と、親になった今とでは印象がかなり違うはずである。
 
最近観た『テリファイド』というアルゼンチンのホラーも、事故で亡くなった息子が、墓から出て家に戻ってくるという描写が出てくる。
 
恐ろしすぎるが、親ならそれでも嬉しいという気持ちは痛いほど良く分かる。
 
まあそれでも私の場合、ホラーはそういうものだと思っているせいか、割とすんなり観られるのだ。
 
リアリティの問題なのか、子どもに何か良くない事が起こるドラマの方が辛くて観たいと思えない。
 
ほとんどの親がそうであるように、常に子どもの危険に神経を尖らせている。
 
橋の上など、高いところで抱っこしている時は「ここで自分がふらついたら落としてしまうかもしれない」と、ぐっと緊張感を覚える。
 
2歳の娘はまだ危険とかあんまり分かっていないので、道を歩く時は車の方に突然走っていかないか、握った手は必要以上に力が入ってしまっている。
 
これまで、子どもの命のことで最もヒヤリとしたのは、まだ娘が生後2、3ヶ月のときだったか。
 
生まれたての赤ちゃんの3時間ごとの授乳は、夫婦で完全分担し、夜中は私が冷凍母乳を使って担当していた。
 
少しずつ夜に寝てくれる時間が長くなってきてからも、夜は私が娘をみて、妻はなるべく安心してぐっすり眠れるようにしていた。
 
不安だったのは寝かしつけながらの自分の寝落ちである。
 
乳幼児の死因は窒息死が最も多い。授乳しながら母親が寝てしまうことでの窒息事故も起こる。
 
私は、いつもその危険にビクビクしていた。
 
それでも気を抜けない育児に疲れていると、ふっと気を失うように寝てしまいそうになることがあり、幾度かは妻に呼ばれて正気を取り戻した。
 

 
なぜか嘘を言ってしまったこともある。
 
その日も深夜、目を覚ましてしまった娘にミルクをあげて、添い寝していた。まだ寝返りもできない赤ちゃんである。
 

 

 

 
ふと自分が寝ていたことに気がついた。
 

 
完全に夫婦で分担していた自分にもこういうことが起こってしまった。
 
ギリギリのワンオペ育児をしている人なら、不安もことさらだろう。
 
子どもは家族みんなで危険から守ってゆかなければならない。