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話題の液体ミルクは笑顔のために開発された

世の中には日々、便利なものが登場していますが、それは子育てを取り巻く環境でも同じ。その一つが「液体ミルク」
粉ミルクを赤ちゃんに飲ませる状態にするには、一度70度以上のお湯で溶かしてから飲める温度まで冷ますといった工程が必要。余裕があるときはまだしも、夜泣きで起こされた時などは、その工程を煩わしく感じたり、慣れていない人にとってはうまくできなくて困ったり、そんな経験をした人、たくさんいるんじゃないでしょうか?
液体ミルクはパックから消毒された哺乳瓶に移したら、そのまま常温で飲ませることができます。海外ではすでに使用されている国もたくさんあって、粉ミルクと液体ミルクの販売量の割合はスウェーデンでは半々、フィンランドでは液体ミルクが9割というデータもあるほど普及しているのです。
その液体ミルクが、今年3月に日本での販売がスタートして話題になっています。パパコミではそんな液体ミルクが日本で販売されるきっかけが一人のパパだと聞いて、その思いを聞いてきました!
お話を聞いたのは「アイクレオ 赤ちゃんミルク」を販売している江崎グリコ株式会社商品開発研究所の永富宏さんです。ご自身も3人のお子さんを子育て中のパパです。

世の中には日々、便利なものが登場していますが、それは子育てを取り巻く環境でも同じ。その一つが「液体ミルク」
粉ミルクを赤ちゃんに飲ませる状態にするには、一度70度以上のお湯で溶かしてから飲める温度まで冷ますといった工程が必要。余裕があるときはまだしも、夜泣きで起こされた時などは、その工程を煩わしく感じたり、慣れていない人にとってはうまくできなくて困ったり、そんな経験をした人、たくさんいるんじゃないでしょうか?
液体ミルクはパックから消毒された哺乳瓶に移したら、そのまま常温で飲ませることができます。海外ではすでに使用されている国もたくさんあって、粉ミルクと液体ミルクの販売量の割合はスウェーデンでは半々、フィンランドでは液体ミルクが9割というデータもあるほど普及しているのです。
その液体ミルクが、今年3月に日本での販売がスタートして話題になっています。パパコミではそんな液体ミルクが日本で販売されるきっかけが一人のパパだと聞いて、その思いを聞いてきました!
お話を聞いたのは「アイクレオ 赤ちゃんミルク」を販売している江崎グリコ株式会社商品開発研究所の永富宏さんです。ご自身も3人のお子さんを子育て中のパパです。

最初は厳しかった周囲の反応


 
—きっかけは2016年に起きた熊本地震だと聞きました。
 
はい。ニュースなどで見た被災地の映像には赤ちゃんも映っていました。その時に、大人は水や食べ物があればなんとかなるけど、赤ちゃんにはミルクしかない。ミルクがなければ本当に命の危険にさらされると気づかされました。そしてその時に東京都がフィンランドから物資として液体ミルクを送ったことを知ったんです。そこで初めて液体ミルクのことを知ったのですが、なぜそれが日本にないんだろう?ということを考えました。
 
—それで、液体ミルクの開発に動き出したということですが、当初の周りの人たちの反応はどうでしたか?
 
そもそも赤ちゃん用の食品はハードルが高いことはわかっていました。そのころ、取り扱っていた商品は牛乳や乳飲料などのチルド製品、つまり10度以下で流通させるものが多かったのですが、そういう中で、常温で、長期間、品質を保持するものを作るなんて難しいのではないか?という反応がほとんどでした。専門的な知識があって難しさをよく知っている研究員たちだからこその懸念だったと思います。

永富さんを支えた たくさんのパパやママの後押し

—その風向きが変わったのには何かきっかけがあったんですか?
 
最初のサンプルができた時です。開発するにあたっては、いきなり工場で作るというのではなく、その前にたくさん試行錯誤があり、本当に苦労しました。でも、その苦労の甲斐があって出来上がった最初のサンプルが白くておいしくて思った以上に素晴らしかったんです。やっぱり新しいものを作ろうとするとき、実際にモノができて触れることはとても説得力があったんだと思います。そこで雰囲気は変わりました。
 
さらに、日本には世界的に見てもハードルの高い安全基準があるのですが、そこをクリアするために必要なデータなども揃っていったことで、厚生労働省をはじめとする機関も納得していってくれるようになって一気に加速したという感覚です。
 
—厳しい環境の中で、開発のモチベーションを保つことができたのはなぜですか?
 
社会に貢献したいという思いがあったからだと思います。
いざという時に赤ちゃんの命を守るものがない日本に明るい未来はないのではないかとも感じていて、これは絶対に役に立つし、海外でできているのだから日本でも必ずできるはずだ、とも感じていたので、実はちょっと確信めいたものがありました。
 
多くの人の支えも大きかったです。製造してくれる工場にも何度も通って十数回テストして、この商品が絶対必要なんだという思いも共有できました。他にも、マーケティング、広報、渉外、など社内のたくさんの人々が支えてくれたことも力になりました。今、考えてみればそこには子どもがいるパパやママのメンバーが多かったように感じます。
 
そもそも液体ミルクは日本にないものだったので、はじめは誰もその必要性や便利さに気づかなかったのではないかと感じています。でも、協力してくれるメンバーの多くが子育て経験があるパパやママだったからこそ、液体ミルクの必要性や便利さを、スッと受け入れてくれて前向きに協力してくれたのかなと思います。

子育てに笑顔を!


 
—液体ミルクを通じて、どんな社会になってほしいと思いますか?
 
まずは、災害もたくさん起こる中で、赤ちゃんの命を守れる液体ミルクがあることを知ってほしいと思います。
 
そしてもう一つ。
「なんのために家族はいるんだ?みんなが幸せになるためにいるんだ。
みんなが笑顔でいるためにいるんだ。だからみんなで協力しあおうよ」
自分の家族にはよくそう言っているのですが、やっぱり、赤ちゃんや子ども、育児を取り巻く環境にはやっぱり笑顔がたくさんあったほうがいいと思うんです。
 
子どもの周りで怒っている人がたくさんいるという社会や家族では未来が悲しくなってくると感じているので、液体ミルクがあることでママやパパの心にゆとりができてケンカが減ったり、ママやパパはもちろん、おじいちゃんおばあちゃんが子育ての輪に入れたり、みんなの負担が少しでも減って笑顔になれる時間が増えたらいいなと思っています。
 
家族に笑顔を。社会にも笑顔を。そして、その中で子どもたちに育ってほしい。
液体ミルクの販売を実現させた永富さんをはじめとするパパやママの思いを知って、心から感謝するとともに、その努力には頭が下がる思いでした。
 
次回は、いわば“液体ミルクの父”ともいえる永富さん自身のパパぶりに迫っていきます。
 
<「アイクレオ 赤ちゃんミルク」>
2019年3月に発売された日本初の液体ミルク「アイクレオ 赤ちゃんミルク」は、母乳をめざし、成分ひとつひとつと原料にこだわった赤ちゃんの繊細な体にやさしいミルク。
新生児から飲ませることができて、お湯や水に溶かしたり、薄めたりする必要もありません。
さらに無菌で容器に充填されているので、常温保存も可能という便利なアイテムです。
https://www.icreo.jp/products/akachan-milk/