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”いるだけで幸せ”は子育てで知った〜サイボウズ青野社長インタビュー【Part3】

仕事もバリバリ、子育てもバリバリ。一部上場企業の社長でありながら、妻とともに3人のお子さんを育てるサイボウズ株式会社の青野慶久社長。仕事も家族も大好きな青野さんが幸せを感じることとは、いったいどんなことなんでしょうか?
まず青野社長はいつもどんな風に子育てをしているのでしょうか?

仕事もバリバリ、子育てもバリバリ。一部上場企業の社長でありながら、妻とともに3人のお子さんを育てるサイボウズ株式会社の青野慶久社長。仕事も家族も大好きな青野さんが幸せを感じることとは、いったいどんなことなんでしょうか?
まず青野社長はいつもどんな風に子育てをしているのでしょうか?

IT社長の意外な必殺技

—青野さんが普段お子さんと接するときに、これさえあれば間違いない!という必殺技はありますか?

これね、間違いないものがあるんですよ!それはYouTube(笑)。

別にいつでもどこでもYouTubeを見せるのがいいと言っているわけではないんですけど、子どもって何かをしているときに、突然どこかひっかかることがあるとそれにとらわれてしまって次のことに動き出せないことがあると思うんです。

そういう時にスイッチをパチンと切り替えてあげることが必要だと感じていて、うちの場合はそれがYouTubeなんですよ。

リセットボタン的な効果がすさまじい。
うちの子は寝てしまってなかなか起きない時もYouTubeをつけると起き始めますよ(笑)。

すごいですよね。あれなんなんだろう。

でも起きたら消す、みたいな(笑)。

あくまで、一瞬子どもの気持ちをそらすアイテムとして最強だと感じていて、止めるときはちゃんと止めてメリハリはつけます。

デジタルは必要なスキル

—ITの世界で生きる青野さんは、子どもたちのデジタル教育についてはどう考えていますか?

意見はいろいろあって、我が家でも妻と意見が分かれる部分もあると思うのですが、僕としては、できるだけデジタルツールに触らせてあげたいと考えています。

僕たちが育った時代とは違って、スマートフォンとかを使って自分から情報を探して、取りにいくことがこの世代には求められていると思うんです。

教科書を見るんじゃなくて、広大なインターネットの中から探す。それだけじゃなくて、そのたくさんの情報の中から、重要なものをちゃんと見極める力もまた求められるところです。

そのためにもツールに触れて使い方を覚えた方がいい。

ただ、ルールも大事。うちもiPadを子どもに使わせていますが、ちゃんと制限時間は決めています。こういうことを教えることも大事です。
それからブルーライトをカットすることとか、親として出来る限りのことはちゃんとします。

そうやって使わせているうちに、最近では小学校2年生の次男がYouTubeで検索することを覚えましたし、4年生の長男は宿題でわからないことがあると、インターネットで調べて正解を探すこともできるようになりました。

“アドレナリン的幸せ”と“セロトニン的幸せ”

—ズバリ!青野さんが子育てで大事にしていることはどんなことですか?

子どもたちが幸せでいるかどうか?ということです。

これは常に子どもたちを見てチェックしています。
「人生って楽しいな」「今日も楽しかったな」と思ってくれたらいいなと。
寝かしつけしている時に楽しそうに寝てくれると本当にうれしいですよね。

今、寝るときは「絵本を読んで」って持ってきます。僕に求めてきてくれることが何よりうれしいんです。
本を選んでいる姿もうれしそうで見てて楽しいですね。

とにかく子どもたちが笑顔でいてくれているときにいいな、幸せだなって思うのですが、それは仕事ばかりしていた時には感じたことがなかった幸福感なんですよね。

仕事に熱中していた時は、幸せっていうのは、目標に向かっていった先にある“達成感”や“充実感”アドレナリンがバーッと出る感じ。そういうものが幸せだと思っていました。

でも子育てをするようになって、ただそこにいるだけで感じる幸せ、ってあるんだ!と思いました。興奮する感じのアドレナリン的な幸せとは違う、癒されるような感じのセロトニン的な幸せ。

それまで人生であんまり感じたことがなかった感覚が、そこにあることに驚きました。

何をしている時が幸せというより、いるだけで幸せ。
これも、子どもがいるから、子育てをしたから気づいたことです。

誰でも新しいことに挑戦したときに、発見することがあったり、考え方や感じ方が変わったという経験はあると思います。仕事に熱中していた青野さんにとっての子育ては、考え方や感じ方だけでなく生き方までも変える大きな衝撃だったようです。

お忙しい中、お話を聞かせていただきありがとうございました!

<青野慶久>
1971年愛媛県今治市生まれ、松下電工に勤務したのち、1997年にグループウェアの開発・販売・運用をするサイボウズ株式会社の創業に関わる。
2005年より代表取締役社長に就任。2010年長男が6か月の時に一部上場企業の社長でありながら、育休宣言をしたことが話題に。現在は妻とともに三人の子育てに奮闘しながら実業家として活躍中。
https://cybozu.co.jp/