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お風呂博士に聞く体が温まるお風呂の入り方

すっかり寒くなってお風呂が恋しい季節になってきました。冷えた体を温めてくれて、しかもリラックスさせてくれる家族にとって大事なお風呂の時間。さらに効果的に体を温めるにはどうしたらいいのでしょうか?今回は『世界一受けたい授業』や『ホンマでっか!?TV』にも出演したことがある東京都市大学教授で温泉療法専門医の早坂信哉先生にお話を伺いました。

すっかり寒くなってお風呂が恋しい季節になってきました。冷えた体を温めてくれて、しかもリラックスさせてくれる家族にとって大事なお風呂の時間。さらに効果的に体を温めるにはどうしたらいいのでしょうか?今回は『世界一受けたい授業』や『ホンマでっか!?TV』にも出演したことがある東京都市大学教授で温泉療法専門医の早坂信哉先生にお話を伺いました。

お風呂は成長にも大切です

お風呂に入ることの一番の効果は血行が良くなること。血液は栄養分や酸素などを体中に運ぶ働きがあるので、その巡りが良くなることで冷えの軽減や、疲れをとるなどいろいろな効果が期待できます。また、血行の促進は今まさに体のいろいろなところを作っている子どもにとっては、体中に栄養などがいきわたるので、成長するために必要なことでもあります。

しっかりとお風呂に入ると、90分後くらいに体温が下がってきて、スムーズに深い眠りに入れると言われています。ちょうどよく眠れるとも言われていて、お風呂に入り、良質な睡眠を取ることは、子どもの成長に良い影響を与えてくれます。

年齢を重ねるごとに肌の感覚が鈍り、熱いお湯が気持ちよく感じるようになります。年配の方が熱々のお風呂を好むのはそのためです。しかし、体温調節機能が未熟で、熱さに敏感な子どもにとって、大人が気持ちいいと感じるくらいのお湯は、ちょっと熱すぎると感じます。そうなると、のぼせてしまったり、そもそも熱くて入るのを嫌がったりすることが多いと思います。

どうしたら子どもに、お風呂にしっかり入ってもらえるのでしょうか?

子どもにいい温度は大人にもいい

子どもにお風呂に入ってもらうために大切なことは、子どもの好きなように入らせることです。つまりは大人のちょうどいい温度に合わせず、子どもにとってちょうどいい、ちょっとぬるめのお湯にすることです。

具体的には38℃が目安。大人にとってはかなりぬるく感じるでしょう。しかし、実はぬるめのお湯は大人にとっても体を温めるためにいいのです。

だいたい大人がちょうどいいと感じるお湯の温度は42℃くらい。もちろん、入った時は体温が上がります。しかし、30分後の体温で比較するとぬるめのお湯に同じ時間入った場合と比べて、体温が低くなってしまうのです。これは体温が上がったことに体が反応して、汗をかくことで体温を下げようとするためです。

では、どのくらいの時間入ればいいのでしょうか?目安としては、38℃のお湯に、大人は20分、子どもは10~15分程度。そうはいっても子どもは10分もじっとしていられない!と思う方もいると思います。確かに子どもはお風呂の中で肩まで浸かってジッとしているのが苦手です。そのため、立っておもちゃで遊んだりしますが、結果的にそれは半身浴のような効果がありますので、遊ばせておいて問題ありません。立っている時間も含めてトータル10~15分でいいです。

子どもでも38℃で寒がる場合は40℃程度まで湯温を上げてもかまいませんし、大人では38℃がぬるい場合が多いので、子どもが出た後、追い炊きをしてもいいでしょう。

また、子どもの顔が赤くなって、汗ばんでいるようだったら、いったん湯船から出して体を冷ましてから再び入れるようにしましょう。また、のぼせることを予防するためには水分補給が大事。お風呂に入る前に水や麦茶を一杯飲ませてから入るようにしましょう。

お風呂は教育とコミュニケーションに最適

日本には、冬至のゆず湯や子どもの日の菖蒲湯など季節ごとにお風呂にまつわる風習があります。いずれも香り成分によるリラックス効果など体にいい効果が期待できることもありますが、何より文化や伝統を教える意味での教育の機会でもあると思います。

ちなみにゆずだけでなくミカンなどの柑橘類は、皮に含まれるリモネンに温浴効果があるので、特に寒い時期は皮をネットなどに入れてお風呂に入れることをオススメします。

またお風呂はコミュニケーションをとるためにとてもいい空間とも言えます。狭い空間に2人きり、ゆっくり話したり、遊んだりするにはもってこいですよね。そこに日本地図や九九の表があればそれを使って遊ぶのもいいし、教育にも繋がります。

以前、大学で保育園児の保護者に向けたアンケートを実施したら、やはりパパは週末に子どもと一緒に入ることが多いという結果が出ました。普段は帰りが遅くてなかなか子どもとコミュニケーションが取れないという方は、ぜひ週末に一緒にお風呂に入って関係を深めてほしいです。