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パパにも知って欲しい子どものお箸の持ち方・選び方

上手な箸の使い方は、作法としても身につけておきたいことですよね。そのためにもぜひ知っておきたいのが、ちゃんとした箸の持ち方や、子ども用の箸の選び方です。今回は全国各地で子どもたちに向けた箸のワークショップなどを行なっている日本箸道協会の事務局長、牟田実さんにお話を伺いました。

上手な箸の使い方は、作法としても身につけておきたいことですよね。そのためにもぜひ知っておきたいのが、ちゃんとした箸の持ち方や、子ども用の箸の選び方です。今回は全国各地で子どもたちに向けた箸のワークショップなどを行なっている日本箸道協会の事務局長、牟田実さんにお話を伺いました。

まずは箸を選ぶことが大事

箸を使って食事をするのは日本だけではありませんが、韓国や中国などでは、箸と一緒に匙などをセットにして使います。そういう意味では、基本的な食事の準備で箸だけを並べる、純粋な箸食文化があるのは日本だけ。大切な日本の文化は、子どもにもぜひ知ってほしいですよね。

箸の持ち方は1000年以上変わっていません。それほど完成された形ということです。個人差はありますが、大体幼稚園の年少さん、3歳くらいから箸を使い始める子どもが多いです。変なクセがつかないように最初にしっかりと持ち方を教えることはとても大事。しかし、持ち方や使い方を教える前に、まずは箸をちゃんと選ぶことが重要なんです。

子どもたちに箸の使い方を教えるワークショップなどで、上手に使えない子をたくさん見ますが、その原因の多くは箸そのものにあると感じます。本当に手に合った、使いやすい箸を持たせると、すぐに使えるようになるケースがたくさんあるからです。

長さ、材質、形状など箸選びのポイント

箸を選ぶ時のポイントは3つ。長さ、材質、形状です。子どもはまだ箸の扱いに慣れていないのですから、できるだけ使いやすいものを選んであげることが大切です。

まず長さについて。
手のひらを開いて親指と人差し指を90度にしたとき、親指の先から人差し指の先の長さを「一咫(ひとあた)」と言います。箸の長さの基本はその1.5倍、「一咫半(ひとあたはん)」が目安だと言われています。

※一咫の解説

ただし、手が小さい幼い子の場合、一咫半だと少し短くて使いにくいことが多いので少し長めのものを選ぶといいでしょう。

次に材質について。
小さい子はキャラクターものの箸などを使うケースも多く、ほとんどが樹脂製やプラスチック製のものだと思います。しかし、これだと箸先はもちろん、持っているところも滑りやすくて、とても使いにくいのです。そのため無駄な力が入ったり、おかしな持ち方になったりしてしまうことがよくあります。そこでオススメなのが、滑りにくい木製、もしくは竹製のお箸です。樹脂製やプラスチック製に比べて、少し高価なので躊躇する人もいると思いますが、最初だからこそしっかりした箸を選んであげてください。

最後に形状について。
まず持つ部分は四角がベスト。グリップしやすい上に面に沿わせて握るだけで、自然と正しい持ち方になってくれます。また箸先の形状も大事です。こちらも使いやすさを考えると「先角」(さきかく)と呼ばれる、箸先も四角いものがオススメです。先まで四角い方が、面同士を合わせた時にピタッとくるので、薄いものでも掴むことができます。

改めてポイントは、長さは一咫半より少し長めで、材質は木か竹、形は持つところも箸先も四角いタイプが、子どもにはオススメです。

一本は鉛筆を持つように

持たせ方を教えるときは、まず1本だけ鉛筆を持つように持たせます。

そして、指先で箸を動かして、空中に数字の「1」を書く練習をします。このとき、手首は動かさないよう気をつけてください。

それができるようになったら、もう片方の箸を親指の付け根の所から通して入れてあげてください。

そしてまた、箸で1を書くように指先で動かして、後から入れた箸の先と合わせて挟む練習をします。
大事なのは、箸の先をしっかり合わせることに意識を集中します。動くのは上側の箸だけです。箸先をしっかり合わせることができると、箸で何かをつかんだり挟んだりができるようになります。

ここまでできるようになったら、何かものを使って掴む練習をしましょう。最初からハードルの高い小さな豆などは使わずに、できるだけ、軽くて持ちやすいものからはじめてください。ゆでたプロッコリーなどは大きさもちょうどよく、形も持ちやすいのでオススメです。

箸を使ってお皿からお皿に移動する競争を親子で一緒にやると、きっと子どもも夢中になって遊んでくれて、いつの間にか上手になっているはずです。

各地で箸のワークショップをやっていると、子どもの前に親が上手に箸を持てないということがよくあります。子どもに教えることも大事ですが、箸を持つのが得意ではない方はまずは自分がしっかりと箸を持てるように練習してみてください。

取材協力:NPO法人 日本箸道協会