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いつの間にか手に入れた”パパの特技”

子どもが産まれた時はパパもママも初心者。そこからいろいろな経験を経て出来ることが増えていくのは同じです。そんな中、マンガ家で兼業主夫の劔樹人さんが身につけた、妻も驚く特技とは?

子どもが産まれた時はパパもママも初心者。そこからいろいろな経験を経て出来ることが増えていくのは同じです。そんな中、マンガ家で兼業主夫の劔樹人さんが身につけた、妻も驚く特技とは?


 
世の中には、どうも育児に関わることが出来ない父親がいるらしい。
 
オムツはウンチだと取り替えられないとか、二人きりで寝たことがないとか、お風呂に入れられないとか。
 
しばらく前に娘と散歩していたら、赤ちゃんに急に吐かれてすごい声をあげているお父さんがいた。一緒にいたお母さんは割と落ち着いていたのを見て、ああこれはあのお父さん、吐かれた体験がないんだなと思った。
 
私の友人にも凄いのがいて、上の子が里帰り出産のため生まれて半年くらい会わなかったせいで、我が子なのに新生児のときに触ったことがなかったと。そのせいで2人目は、一緒に住んでいても抱き上げることすら怖くて出来ないのだという。ベビーベッドで泣いていても、母親が来るまでただぼんやり見ているだけ、放ったらかしなのである。
 
それはさすがに、親としてどうなのかと問いたいくらいの極端なレベルだが、多かれ少なかれそういう、何かしらが母親任せになる父親というのは、かなりの割合になるようである。
 
もちろん、初めてのこと、しかも一人の人間の命がかかった大きな責任感を必要とすることに対する恐怖心があるのは普通のことだ。
 
私も昔は、生まれたての新生児は、もし落としたらどう責任とれば…という気持ちで、やすやすと抱っこしたいと思えなかった。
 
しかし、そんなの母親だって一緒なのだ。
できないこと、わからないことでも、絶対に立ち向かわなければいけない。
そうでなければ我が子が生きてゆけない。
それなのに、父親ばかりがなんとなく逃げることを許されるわけがない。
 
だから我が家では、娘が産まれた時から、育児がどちらかに偏ることがないように、徹底的に分担してきたのである。
 
おかげで、私にとってできないことといえば、産むことと直接授乳することくらいである。
もう育児にまつわる全てができてしまうので、極端な話、今すぐ娘と二人で放り出されても、何も困ることなく面倒を見ることができる。生活は困るけど。
 
もちろん、妻も同じである。私がいないとできないことは特にない。
どちらかがいなくても問題ないというのは、共働きの家庭にとってとても重要だし、それでお互い助かることも多いのであった。
 
しかし、それでも私は思った。
 
今や、主夫として娘と一緒にいる時間は私の方が長いのだから、私だけにできることがあってもおかしくないんじゃないか。
「できなくてもいいが、できると便利」くらいのことでも、何かあるんじゃないのか。
考えてみた。
 
そしたら、見つかった。
 
うちの娘は、寝るときに服を着てくれないことが多いのだが。
 

 

 

 

 
全く起こさず素早く服を着させることができる。
 
これは、我が家では私にしかできない。