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集中力アップや礼節が身につく!将棋の魅力

数々の史上最年少記録を打ち立てている藤井聡太二冠の活躍もあって、改めて注目されている将棋。親世代にとっては日常的な遊びの一つだった将棋を、子どもたちにも楽しんでもらいたい、ひいては藤井二冠のようになってもらいたい!と思っている人もいるかもしれません。実際に、子どもたちを取り巻く将棋界の環境はどのようになっているのか?また、子どもにとって将棋で培える力とは?今回は 東京都渋谷区にある将棋会館の職員の方にお話を伺いました。

数々の史上最年少記録を打ち立てている藤井聡太二冠の活躍もあって、改めて注目されている将棋。親世代にとっては日常的な遊びの一つだった将棋を、子どもたちにも楽しんでもらいたい、ひいては藤井二冠のようになってもらいたい!と思っている人もいるかもしれません。実際に、子どもたちを取り巻く将棋界の環境はどのようになっているのか?また、子どもにとって将棋で培える力とは?今回は 東京都渋谷区にある将棋会館の職員の方にお話を伺いました。

将棋は年齢を問わず指せる

将棋会館には、将棋の普及を目的に昭和51年に開設された日本将棋連盟直営の道場があります。40年以上経った今でも、子どもから年配の方まで、将棋を愛する人たちで賑わっていますが、オンラインゲームやビデオゲームなどが全盛の中で、今、どのくらいの子どもたちが来ているのでしょうか?

「平日の早い時間はやはり年配の方が中心となります。でも、毎日学校帰りの子どもたちもやってくるので、全体で見れば、中学生以下の子どもが大体3割くらいでしょうか。休日はほぼ半数が子どもたちです。東京近郊にもいくつか道場がありますが、ここ(渋谷区)の道場は特に子どもが多く来ます。

道場では、棋力という、将棋の実力によって15級から六段までランクがあります。(道場に行って何度か対局することで認定されます)受付で棋力を伝えると、その場にいる人の中から職員が相手を選んで対局することになります。同じくらいのランクの人と指すこともあれば、ハンデを付けてランクが違う人と指すこともありますが、年齢はまったく関係ありません。自分のお父さんやおじいちゃんより年上の人と子どもが対局することもよくあります。そして、もちろん子どもが勝つこともあります」

将棋をすると頭が良くなる??

将棋は、とても頭を使いますが、将棋をすることによって、頭が良くなることや、勉強ができるようになるということはあるのでしょうか?

「頭を使って考える訓練にはなると思いますが、勉強ができるようになるかどうかは、正直わかりません。そこは人によるんじゃないでしょうか?(笑)

将棋は、頭の中で駒を動かす想像をするので空間認識能力が高まるという話は聞きますし、相手がどう動かすのかを考えなければいけないので、先を読むということはできるようになってくると思います。また、勝負だからこそ駆け引きもあって、相手の狙いにはまらないようにと考えるので、思慮深さも身につくのではないかと思います。全員というわけではありませんが、将棋好きな子どもの中には、算数や数学が得意な子が多い印象はありますね。

また、将棋そのものではない部分でも、いろいろ身につくことはあると感じています。

例えば、黙ったままジッと座って考えるということは、小さい子ではなかなかできないことですが、将棋を指しているうちに、自然と身についていくように感じます。始めたばかりのころは落ち着きがなかった子も、道場で将棋をしているうち落ち着いてきて、あわせて棋力も上がってくるという姿をたくさん見てきました。

年齢の違う相手、しかも初対面の人とも対局することがあるので、人としてのマナーを学ぶ機会にもなっていると感じます。礼に始まり礼に終わる対局のマナーや、対戦相手への敬意を持って、勝っても大喜びしないということなど、礼節を学ぶことにも繋がります。

先を読む力や、こういった礼節やマナーなどは、学校では学ぶチャンスが少ないと思いますので、そういったことが学べるのは、将棋の良い点だと思います」

藤井二冠の影響で進む低年齢化

幅広い世代に愛されている将棋ですが、最近はどんな傾向があるのでしょうか?

「お父さんと子どもで一緒に来る親子をよく見るようになりました。年齢に関係なくできるものなので一緒にやりたいという思いからではないでしょうか。ただ、面白いのは、最初のうちは、お父さんの方が強いのが、いつの間にか子どもが実力をつけてきて、そのうち負かされてしまうんですよね。

道場では、連勝や昇級するなど、いい成績を残すと賞品がもらえるので、そういうものを目指して頑張る子もいますが、お父さんや大人に負けたくないと頑張る子もいますね。いずれにしても子どもの成長は本当にすごい。どんどん強くなります。

また、最近感じるのは、将棋を始める年齢の低年齢化です。だいたい4歳から5歳から将棋を始める子どもが増えています。これは、藤井二冠がそのくらいの年齢から将棋を始めたという話が、ワイドショーなどでも広く報じられている影響のようです。

他のものと同じで、子どもによって向き不向きがあるので、将棋のようにジッとして行う競技が苦手な子もいますが、考える訓練にもなれば、礼節も学べる、それでいてケガの心配もまずないので、子どもに将棋をさせることはオススメだと思います」

将棋会館の道場は、現在新型コロナの感染拡大を予防するために、消毒しやすいプラスチックの駒を使用。営業時間の短縮や、対局数に上限を設けるなどの対応をしながら運営しています。詳しくは日本将棋連盟のHPなどで最新情報をチェックしてください。

取材協力:公益社団法人日本将棋連盟