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全ては成果を出すところから始まる〜元祖イクボス川島高之インタビュー【Part1】

育児はもちろん介護も含め、その部下の状況を理解して応援する上司=“イクボス” 男性の家事育児参画の必要性が叫ばれる中で求められる上司の姿を広めているNPO法人コヂカラ・ニッポンで代表を務める川島高之さん。自らも商社、三井物産ロジスティクス・パートナーズの代表取締役社長に就任した際には2年半で社内の働き方を変えた元祖イクボスとして知られる川島さんが、現役子育て世代に伝えたいことを伺いました。

育児はもちろん介護も含め、その部下の状況を理解して応援する上司=“イクボス” 男性の家事育児参画の必要性が叫ばれる中で求められる上司の姿を広めているNPO法人コヂカラ・ニッポンで代表を務める川島高之さん。自らも商社、三井物産ロジスティクス・パートナーズの代表取締役社長に就任した際には2年半で社内の働き方を変えた元祖イクボスとして知られる川島さんが、現役子育て世代に伝えたいことを伺いました。

自分の人生は自分でコントロールするものである


 
働き方改革やワーク・ライフ・バランス、イクボスという言葉もたくさん聞かれるようになりました。ただ、まだまだ過渡期。
 
日本ではまだ仕事が上位にあって、家庭が犠牲になっていることがありますが、どれを優先するというのではなくて、仕事も家庭も、そして地域や社会での活動も全部「本業」なのです。では、どうやって、すべてを本業にするか。そこがワーク・ライフ・バランスです。そんなワーク・ライフ・バランスをしっかりとることは、贅沢なことかもしれません。
 
だからといってその状況に対して、なんとかしてくれよ、と不満を言っているだけでは何も変わりません。この過渡期の中で生きていくには“自分の人生を会社に見立て、その経営者になるという意識を持つこと”が重要だと感じています。
 
要は、例え若手であっても自分からコントロールできるように能動的に動くということです。
 
上司に「あの件はどうしましょう?」なんて言っていたら定時には帰れません。だから「あの件はこんな状況ですから、こう進めていいでしょうか?」と主体性を持って決めることが必要になります。

スキルを上げることで、プライベートを大事にすることができる


 
一方で、ただ権利を主張するだけでは誰も動かすことはできません。
 
有給を取るのは権利としていいけど、その前に職責を果たす、つまりは成果を出すことが大事です。早くは帰るけれども成果は出すということが必要なのです。そうしないと当然評価を下げてしまうし、尊重される存在にはなれません。
 
仕事によっては成果が出るまで時間がかかるものもあります。特にバックアップ的な仕事では目に見える成果を出すのはなかなか難しい。それでも、誰が見ても今まで以上に頑張っているという姿を示し続けることができれば、変わってくると思います。
 
成果を出すのはそんなに簡単なことではありません。仕事の効率を上げることや集中力や判断力などいろいろなスキルが求められますが、それこそが能力を高めるチャンスでもあります。
 
そして成果をあげることができたらいよいよそこから考えて欲しいのです。
 
自分は何がしたいのか?
そして、そのために何をやらないのか?
 
残念ながら時間は無限ではありません。やりたいことが増えれば、その分、やらないという選択も必要になります。断るというマネジメントです。特に成果をあげることで求められる人材になればなるほど断るマネジメントは不可欠です。
 
仕事だけでなくプライベートでも断ることは勇気がいることですよね。でも、そうすることで今度は管理職に求められる取捨選択や仕事を分配するスキルも得ることができるんです。
 
ワーク・ライフ・バランスを取ろうと動き出すことは、プライベートのために仕事時間を減らすので、昔の感覚で言えばまるで“仕事をおろそかにする”ように見えるかも知れないですが、結果的にいろいろなところで自分のスキルを上げるということにぜひ気づいてほしいと思います。