• 育児・子育て
  • 不安

「児童虐待かも」と思ったら通報!児童相談所虐待対応ダイヤル「189」

11月は児童虐待防止推進月間です。何かの機会に怒鳴りつけたり、体罰をしたりしている親を見かけ、虐待かもしれないと感じた時に通報できる専用ダイヤル「189」を知っていますか?今回はNPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事の高祖常子さんに、この児童相談所虐待対応ダイヤル「189」がどのようなものなのか伺いました。

11月は児童虐待防止推進月間です。何かの機会に怒鳴りつけたり、体罰をしたりしている親を見かけ、虐待かもしれないと感じた時に通報できる専用ダイヤル「189」を知っていますか?今回はNPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事の高祖常子さんに、この児童相談所虐待対応ダイヤル「189」がどのようなものなのか伺いました。

取り組みは11年前から

最近、テレビCMなどでも告知され、知られるようになった厚生労働省の児童相談所虐待対応ダイヤル。2009年から全国共通の10桁番号が導入され、2015年7月から「189」(イチヤハク)の3桁になりました。

親は、しつけのためや子どものためと思っていることもあるため、自らが虐待をしている自覚がない場合もあります。また、例え自覚があったとしても、咎められることを恐れて、相談窓口に自ら連絡するケースは非常に少ないです。

また、虐待を受けている子どもも、「自分が悪いから、ちゃんとできないから、怒鳴られている、殴られている」と感じている事が多いため、自らSOSを発信することができません。

だからこそ、周囲の人たちが、その虐待の兆候を見つけた場合に、しかるべきところに通報することがとても重要です。近所の家から常軌を逸した怒鳴り声や子どもが泣き叫ぶ声が聞こえる、不審なアザや傷を負っている子どもがいるなど、「もしかしたら虐待かも」と感じるケースに遭遇した時に、通報しやすい環境を作るために「児童相談所虐待対応ダイヤル(189)」はスタートしました。

「189」の対応は24時間。通話料は昨年12月より無料になりました。また匿名での通報が可能です。市外局番の必要はありません。

かけた通報はどうなる?

通告は、住んでいる地域を管轄している児童相談所に繋がります。そう聞くと、当たり前のように感じるかも知れませんが、実はここが大きなポイントです。というのも、児童相談所が自治体それぞれに一つずつあるわけではないからです。住んでいる自治体に児童相談所がない場合、どこに通告をしていいかがわかりにくいので、全国共通ダイヤルがスタートし、管轄する児童相談所を探す必要はなくなりました。

通報するのは勇気がいることです。多くの人は「もし虐待じゃなかったらどうしよう」「言いつけるみたいで心苦しい」と感じて、躊躇してしまうかもしれません。「きっと、他の人が通告しているはず。だから、自分からしなくてもいいかな」と感じて、通告しないという人もいます。

しかし、そもそも虐待かどうかは児童相談所が判断することです。また、1件の情報だけでは判断できなくても、いろいろな場所から情報が集まって、積み重なると情報が精査されます。

通っている保育園や幼稚園、学校に連絡を取ったり、定期健診を受けているか?などの情報を集めたり、関係する施設と連携を取ったりして、状況を把握します。子どもが危険な状況であれば安全確保のため一時保護されることもありますが、親が困っていることに寄り添いながら、いろいろな制度利用を促したり、相談を受けたり、専門機関につなぐなど、支援がスタートすることになります。

虐待を受けていた子どもが亡くなってからでは、もう遅いのです。あの時、通告しておけばよかったと後悔するくらいなら、間違っていてもいいから、勇気を出して通告するようにしてください。「通告した方がいいかな」と迷うのは、子どもの安全が不安だったり、何らかの違和感があるからでしょう。社会全体で力を合わせて児童虐待をなくすために、ぜひ皆さんも協力をお願いします。

子育てに悩んでいる親自身からの連絡は、自治体や児童相談所相談専用ダイヤル「0570-783-189(なやみいちはやく)」へ相談ください(通話料がかかります)。

児童虐待防止推進月間ホームページ