
もうすぐやってくるお正月。門松やしめ飾りなど、しっかりと準備をして迎えたいものです。しかし、そんなお正月飾りの準備をしている時に、子どもから「ねえ、なんでそんなことしてるの?」と聞かれたら、あなたは答えられますか?今回はそんな時のために知っておきたいお正月飾りの由来や意味についてまとめました!
子どもの無邪気な質問は、時としてパパやママをフリーズさせます。
でも、興味を持った時こそが、知識を得るチャンス!だからこそ、ちゃんと答えられるようにスタンバイしておきましょう。
まずは、子どもから「なんでお正月飾りをするの?」と聞かれた時の模範解答。
「それはね、新しい年になるとやってくる神様をお迎えするためだよ。その神様は、歳神様(としがみさま)と言って、お米などがたくさんできるようにしてくれる、とてもありがたい神様なんだ。お正月飾りは、その神様をお迎えするための準備だよ」
ちなみに、こんな補足説明もあるといいでしょう。
特に、大掃除をする意味を知ってもらうと、「神様を迎えるから、大掃除を手伝って」と言いやすくなります。
お正月の玄関先に欠かせないモノといえば、門松。しかし、子どもからしてみると、普段はなかなか見かけないモノですから、「なんだろう?」と思っても無理はありません。
では、「門松はなんで飾るの?」と聞かれた時の模範解答です。
「それはね、歳神様が道に迷わないための目印だよ。竹と松でできているのは、この2つが昔からとても縁起のいいものだと言われているからなんだ」
補足説明です。
マンションなどでは飾ることが難しい場合もありますが、その時は印刷されたもので代用しても問題ないようです。
こちらも玄関にかけるなど、お正月飾りの定番であるしめ飾り。しめ縄に縁起がいい物をつけて飾ったものです。スーパーやネット通販などで買うことができますが、その意味は意外とちゃんと知らないですよね。
でも、子どもの興味は容赦なし。こんなことを聞かれることもありますよね。では、「しめ飾りについている葉っぱは何の葉っぱ?」と聞かれた時の模範解答です。
「それはね、裏白(うらじろ)って言って、シダとも呼ばれる葉っぱだよ。裏が白いことから、心に裏表がない、つまりウソをついていないことを表していて、葉っぱのつき方が左右対称なことから、夫婦円満、つまりパパとママが仲良しでいられるように、という意味もあるみたいだよ」
そもそもしめ縄がどんなものか?これを含めて補足説明です。
この辺りを抑えておくとよいでしょう!
最後に、お正月飾りは、いつ飾ればいいのか?
暦の上では「正月事始め」である12月13日を過ぎれば、いつ出してもいいのですが、クリスマスもありますので、終わった後の方がいいでしょう。
ただし、29日は「二重苦」とも聞こえるので縁起が悪いので避けた方がいいと言われています。また、31日に飾ると「一夜飾り(いちやかざり)」になってしまい良くないとされています。「一夜飾り」が良くない理由は、神様をお迎えするのに急ごしらえは失礼と言われることが多いです。
1500年以上続いている日本の伝統ですから、しっかり子どもにも受け継ぎたいものですよね。ぜひ、子どもと一緒にお正月飾りを整えながら話してみてください。
ただし、今回紹介した由来の他にも、いろいろな意味が語り継がれているので、子どもに説明するときには必ず「いろいろな言い伝えがあるけどね」と、“諸説あり”と伝えることをお忘れなく!