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お餅だけじゃない!喉に詰まりやすい食べ物

毎年、お正月になるとお餅を喉に詰まらせて搬送された人の話を耳にしますが、小さい子どもはいろいろなものを喉に詰まらせる危険があるので、特に心配ですよね。そこで今回は『祖父母手帳』や『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』の著者で小児科専門医の森戸やすみさんに、喉に詰まりやすい食べ物について伺いました。

毎年、お正月になるとお餅を喉に詰まらせて搬送された人の話を耳にしますが、小さい子どもはいろいろなものを喉に詰まらせる危険があるので、特に心配ですよね。そこで今回は『祖父母手帳』や『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』の著者で小児科専門医の森戸やすみさんに、喉に詰まりやすい食べ物について伺いました。

意外と知らない「誤飲」と「誤嚥」(ごえん)の違い

育児書や母子手帳などを見ると「誤飲」と「誤嚥」(ごえん)という2つの表現があることに気づくと思います。これには明確な違いがあります。

「誤飲」は、食べ物以外の異物が食道へ入ってしまうこと。小さい子は、ボタンやビー玉、ネジなど様々なものを口の中にいれてしまうことがあります。そして中には体に害があるものもあるので注意が必要です。とくに危険で、例え少量でも医療機関を受診して欲しいのは、タバコと電池。タバコは2cm程度でも中毒症状が出てしまい危険です。電池も食堂や胃に穴が開いたり、胃液で腐食したりして大変危険です。

一方、「誤嚥」は、食べ物が気道に入ってしまうことです。これは、呼吸ができなくなってしまうので、窒息する危険があります。「お餅を喉に詰まらせる」というのはまさにこの状態。呼吸ができない状態が続くと命に関わります。毎年約50人が食べ物などによる窒息で亡くなっていて、3歳までの子どもの事故死の原因では上位に入っています。

39mm以下のものは全て注意

お餅のように粘着性の高いものや、一時期多く取り上げられた弾力性が高いゼリーなどが喉に詰まりやすいことは、もう皆さんご存じかと思います。その他にも、注意が必要なのは、プチトマトやブドウといった、喉にすっぽりハマってしまう食べ物。また簡単に溶けたり、流れたりしにくいものが挙げられます。

母子手帳には、39mmの穴が開いたページがあって、誤飲や誤嚥の危険性が説明されていますが、これは一般的に3歳の子どもの口に入るサイズの目安で、この穴を通るものは全て注意が必要ということです。

しかも、誤嚥の場合は、この39mmより小さいものでも起こる可能性があります。

例えば、ピーナッツや節分の豆。これらはサイズ的にはかなり小さいですが硬くて、表面がツルツルしている分、気道に入りやすいと考えられています。

一方で、粘着性のあるものや硬いものでなくても誤嚥の可能性があります。

例えば、ロールパン。一見柔らかいので問題なさそうですが、丸めて食べてしまったり、一度にたくさん頬張ったりした時に詰まってしまうことがあります。子どもだけでなく高齢者施設などでもたびたびパンによる窒息が起きていますので、ぜひ注意してください。

ごはんは、ゆっくりよく噛んで食べましょう!

もしも誤嚥をしてしまった場合。まだ口の中にあるようなら、すぐに手でかき出してください。
奥にある場合は、子どもを立て膝の上にうつ伏せにして背中の肩甲骨の間を数回叩いてください。(背部叩打法)
1歳以上であれば、背中側から抱きかかえるようにして腕を回し、拳でみぞおちを上方向に引上げるように圧迫してください。(ハイムリック法)

それでも、誤嚥したモノが出て来なくて、子どもがぐったりしていくようなら窒息の可能性があるので、すぐに救急車を呼んでください。

また、そもそも誤嚥を起こさないための対策は、まず、ひとつひとつを小さくすることです。お餅やプチトマト、ブドウなどは、できるだけ小さくカットして食べさせるようにしてください。

ゆっくりよく噛んで食べることも重要です。ピーナッツや節分の豆のように小さなもので誤嚥を起こす場合、しっかり噛まずに丸呑みしてしまったことが考えられます。遊びながら食べたり、急いで食べたりすると、うっかり詰まってしまう状況になりがちです。とにかく、イスに座ってゆっくりと食べるように、子どもに伝えることを忘れないでくださいね。